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高橋源一郎「ぼくらの民主主義なんだぜ」(朝日新書780円)

 2001年9月13日、アメリカ人作家スーザン・ソンタグはこう言った。
「まず、共に悲しもう。だが、みんなで一緒に愚か者になる必要はない」
 彼女は「アメリカの敵」「売国奴」と呼ばれ、殺害予告された。
 そのソンタグの言葉。
「意見というものの困った点は、私たちはそれに固着しがちだという点である……何ごとであれ、そこにはつねに、それ以上のことがある。どんな出来事でも、ほかにも出来事がある」
 今年1月、パリが「私はシャルリー」でわきたったとき、フランス人エマニュエル・トッドはこう言った。
「私はいま独りぼっちの気分だ」
 またアメリカ人風刺漫画家ロバート・クラムは「9.11のときと同じだ」とも言った。
 こういう声を無数に拾い集めてきたのが、この本である。有名人もいるけれど、あまり知られていない人や、まったくの巷の人もいる。だが、どの言葉にも署名がある。それは大事なことだと思う。
 2011年4月から2015年3月までの朝日新聞論壇時評を収録している。ほとんどがたぶん掲載時に読んでいるはずなのだが、記憶になかったり、読んで初めて思い出したりする。ぼくの記憶力はそこまで減退してしまったが、おかげでもう一度新鮮な気持ちで読めた。
 誰が何と言おうとも、これは現代人の必読書である。
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