プロフィール

まがねとおる

Author:まがねとおる
FC2ブログへようこそ!

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

FC2カウンター

カテゴリ

リンク

RSS

プロかアマか

「一愛読者」という方から非公開コメントをいただきました。ぼくの拙い作品批評に目を通して下さっているようで、恐縮です。
「民主文学」の作家たちをぼくが誉めすぎているように思えるが、その作家たちをどのあたりに位置づけて書いているのかというご質問ですが、じつは自分でもよく分かりません。ぼくはもともと読書量は多くないのです。とても怠けた人生を送ってきたと思います。古今東西の名作も若いときからずっと気になりながら何ひとつ読めないままできました。おそらくぼくの娘たちの方がたくさん読んでいるはずです。
 日本文学は特に読めていません。翻訳ものを読むことが多かったので――。どちらかというとエンタメが好きで、推理小説ファンですが、それもマニアの方々には及びもしません。
「群像」「文学界」など、多少読んだ時期もありますが、いまはまったく読めていません。数年前から最低芥川賞受賞作くらいは読もうと決めて読みはじめましたが、ここ何回かは文芸春秋は買ったもののまだ開けておりません。
 こういう状態なので、「民主文学」の作家たちがどういうレベルにあるのかという比較は出来かねます。たしかに拙い作品も多いし、あまり売れそうとは思いません。読む気になれないときもあります。でも読んでみると意外とどの作品からも得るものがある。「民主文学」の強みはリアリズムにあると思います。絵空事ではない。現実に根差したものを書いています。そこが面白くない理由でもあり、売れない理由でもあるのですが、でも確実に何かを与えてくれるような気がします。
 そういうぼくの感じを伝えようと思って書きます。読後すぐの、印象の強いときに書きます。時間が経つと、作品も自分の書いた批評も思い出せない。だから、それほど衝撃的な作品に出会っているわけではないのでしょう。しかし短篇小説というのはほとんどがそうじゃないですか。長く記憶に残る短篇というのはよほどの名作だけです。ほとんどは消耗品でしょう。
 作家がその地位を確保しようとすればまず長編をひとつ書かねばならないし、ひとつ書いたら次をすぐに書かねばならない。プロの世界は名前を忘れられたら終わりです。プロはつまりそれで飯を食っている人のことで、それは職業なのです。文章もうまく作り方も上手ですが、そんなに次々と現実に根差したことが書けるわけじゃなく、結局作り事になります。だからそういう点で素人の書くものには別の貴重なものがあると思います。
 ぼくは文学は個人的な営みだと思っているので、文学運動にそんなに関心があるわけじゃありません。作家を育てるような批評をと言われたりしますが、ぼくは批評家ではなく一読者なので、遠慮せずに読者としての率直な感想を書くだけです。だから軋轢も生じます。でも気にいらないなら読まなければよいのです。影響力のあるブログではないのですから。
「民主文学」は思いのほかに素人作家たちのあいだに知名度があるようです。今回初めてコメントをいただいた「樹宴」という同人雑誌を主宰しておられる木沼駿一郎という方も、「民主文学・ミステリー」で検索してぼくのブログにたどり着いたとおっしゃっています。「樹宴」はジャンルを問わない文学誌で、ご本人はミステリーを書いておられます。そのような方も「民主文学」には興味を持っておいでです。
 なおその雑誌で非常に感銘深い小説を書いておられる大丘忍という方、このかたは偶然にも福山のご出身で、京大医学部から枚方で開業されて今82才ですが、2004年1月の「民主文学」同人誌評で作品が取り上げられたと言って喜んでおられます。
 また書く方ばかりでなく、読者として関心をお持ちの方も決して少なくはないようですが、ぼくのブログにいろんな筆名で来られる方が、はたしてそれぞれ別人なのか、それとも同じ方なのかは分からないわけですが(いずれも非公開で来られます)、「民主文学」に関心を持ちながらもご不満もかなりおありのようです。そういう声がもっと編集部や作家たちやあるいは読者たちのあいだでちゃんと伝わっていけばよいと思うのですが。
 一般文芸誌にとっては売れるかどうかが唯一の尺度ですから、売れると思えば載せるし、売れないと思えば載せない。たとえ共産党員の書いたものであっても、これは売れると思えば載せます。だから意図的に民文の作家を排除しているとは思いません。ただ民文的なものには読者が付かない、それに量産できる作家がいないので、固定ファンが生まれないし、儲けにはならないと判断しているのでしょう。それは「民文」に限らず、一般同人誌についても言えることだろうと思います。
関連記事
トラックバック
トラックバック送信先 :
コメント
475:管理人のみ閲覧できます by on 2015/06/26 at 21:18:05

このコメントは管理人のみ閲覧できます

▼このエントリーにコメントを残す