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「少女たちの羅針盤」2

「少女たちの羅針盤」の、原書房のペーパーバックは600円台、光文社の文庫は700円台。文庫の方が高いので驚いた。映画化されたのとタイトルが魅力的なので、かなり売れたのだろう。映画の評価もそれなりに高かったようだ。
 光文社版には島田荘司が解説を書いている。それによると、この賞は公募したボランティアが一次審査をやるが、女性ボランティアのこの作品への評価は全体に渋かったのだという。こういう設定は少女漫画でさんざん読んできて新鮮味に欠ける、ということだったらしい。それに対して少女漫画を読んだことのない男のほうが、少女たちの心理描写にむしろ新鮮なショックを受けたのだそうだ。特に原書房のおっさん編集者は泣けたと言って出版に踏み切った。この裏話は面白かった。
 だが、そういうことだとすると、ぼくはこの手の話に免疫があったということか。娘が二人いるので、多少は少女漫画を読んできている。とりわけ上の子は漫画図書館ができるくらいに少女漫画を買い集め、ぼくの家に放置していたので、先日段ボール何箱にも詰め込み、小学校のマーケットに出してしまった。
 たしかにああいう作品を初めて読めば、少女たちの心理模様が新鮮に映るかもしれない。それはそれでひとつの世界だ。
 第1回で一位になった作品を読みたかったが、図書館にはなかった。福ミスシリーズで一個所にまとめているのだが、欠けが多い。とりあえず第4回の受賞作を借りてきた。これは講談社のハードカバーで1900円である。高いと買う方は躊躇するので、できるだけ安い方がいいと思うのだが。作者は現役の医者である。
 去年の応募作は68作だったが、今年は96作である。350枚以上、しかも本格ミステリーという規定のある文学賞に一年間に96人もが応募する。これはたいへん競争の激しい世界だ。
 去年は17人のボランティアが一人4作ずつ読んで17作を選んだ。今年はたぶん一人5作ずつ読むのではないか。それで19作が残ることになる。ここではねられたら、ほとんど可能性がない。どんな4作と組み合わされることになるか、どんなボランティアに読まれることになるか、という運の要素も大きいだろう。
 いずれにせよ、ぼくはちょっとスタートが遅すぎたなと感じている。
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