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高原さんの主張

 高原さんが、「右翼と左翼の好意的解釈」と題して、コメントを書かれています。本年3月3日付「左翼」に付けられたコメントです。
 高原さんはぼくの小説をいつも非常に丁寧に読んでくださり、的確な指摘をくださいます。その点、大変感謝しております。
 ただ、政治的な問題ではかなり開きがあることを認めざるを得ない。今回のコメントの内容も全体として納得しがたいものです。いずれその点を書きたいと思いますが、今すぐには能力的、時間的に無理です。
 今回比較的まとまっていて、わかりやすい内容なので、高原さんの思想に興味をお持ちの方はお読みください。ただ、わかりやすいだけに、高原さんの思想の複雑な内容が単純化されている恐れもあります。これが高原さんのすべてだと勘違いなされないようにお願いします。
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448:FIT2013の論文紹介 by 高原利生 on 2015/04/12 at 23:57:40 (コメント編集)

FIT2013の論文紹介 20150412

 中川徹先生のTRIZホームページに、
 紹介文とともに高原利生のFIT2013の論文が紹介された。
http://www.osaka-gu.ac.jp/php/nakagawa/TRIZ/jpapers/2015Papers/Takahara-2015-FIT2013/Takahara-FIT2013-150403.html

 態度、労働の方法を含む生き方、技術や政治などの制度に関わる行動を統合することを目指している。そのための、矛盾と、物事を扱う単位である空間・時間範囲など粒度を管理する根源的網羅思考という二つの考え方はこれで分かると思う。お読みいただくとありがたい。

 但し、矛盾の内部構造については、その後の検討がかなり進んで、変わってきている。
 例えば、矛盾の分類を様々な粒度、面で行っている。以下、今、投稿中のその一部。

 両立矛盾の解に四つの実現形態の型がある。
 
1. 両立矛盾の解が両立の実現形態を示すことがある。
 例:命題は(形式上)主部と述部の両立矛盾である。
 矛盾が単位であると同様、命題も形式上は、推論の単位である。
2. 両立矛盾の解が、質的変化を生起することがある。
 これに、次の三つの場合がある
 21. 両立矛盾の解が片項の質的変化を起こす場合がある。
 例:生物の進化は、機能の一面が発展し、構造が変わっていく、機能と構造の両立矛盾の連鎖である。進化の法則に表現される長時間の場合、矛盾の推進力は、個の生存、種の存続という価値である。環境による必要な機能の変化に対応する構造変化だけが受け継がれ、一見、質的構造変化が起こったように見える。これは、両立矛盾が、いわゆる質量転化の法則を実現する場合がある理由である。
 22. 両立矛盾の解が、質的構造変化を生起し両項の弁証法的否定による向上をもたらす場合がある。
 例:へ―ゲルの正反合という弁証法のとらえ方は弁証法的否定の典型を表現している。TRIZのトレードオフでない解を求める姿勢もこれである。
 しかし実際には殆ど皆無である。行われているのは、よくてトレードオフである。
 23. 両立矛盾の解が、質的構造変化を生起しないまま、両項の向上をもたらす場合がある。一体型矛盾である。(引用終わり)

 別の粒度の矛盾の分類:
 1. 粒度とオブジェクトの矛盾(これに、粒度と機能の矛盾、粒度と構造の矛盾、粒度と網羅の矛盾が含まれる)
 2. 粒度内部の矛盾、
 3. オブジェクトとオブジェクトの矛盾(これに、生物の進化や生産力と生産構造の矛盾等の機能と構造の矛盾が含まれる)

 これらを基に、本論文の続きで、労働と生活、技術と制度の変革の『方法』について述べたノートを投稿中である。

 以下、中川徹先生による本論文の紹介文である。

編集ノート (中川 徹、2015年 4月 4日)
 高原利生さんの力作を2年ぶりに掲載させていただくのは、実にうれしいことです。高原さんは2012年と2013年に心臓弁膜症の手術を受けられ、ペー スメーカを付けられましたので、2011年9月のTRIZシンポジウム以来お会いする機会がありませんでした。今年の1月に私が鳥取大学医学部で講演 し ました折に、ご出席くださり、岡山から米子まで、特急電車で語り合う機会を得ました。 元気にご回復されているのを見て、本当にうれしく思いま した。その折にいただきましたのが、2013-2014年に発表された4編の論文で、そのうちの代表的なものが本編です。(さらに最新の未発表原稿1編 もいただきました。)

 以前からの読者の方々はよくご存じのように、本『TRIZホームページ』には、著者高原利生さんの論文集を作り、2003年以来の発表の全件を収録し てきております。

高原利生論文集: 『差異解消の理論』 (2003-2007)  論文14編、解題つき(2008. 3.30)
高原利生論文集(2): 『差異解消の理論(続)』 (2008-20012)  論文13編、解題つき(2013. 3. 7)
高原利生「技術と制度における運動と矛盾についてのノート」『TRIZホームページ』論文(2012.11.22受理)(2013. 8. 4)
 上記の最後の論文も、そして今回のFIT2013発表論文も、手術後に執筆・発表されたもので、その精力的な執筆活動には本当に感服いたします。

 本論文は(2年前の発表ですが)、高原さんがずうっと追求してきておられるテーマ、「世界を統一的に捉え、人間の生き方の土台を理解する。その ための論理的な方法を作り上げる」ことについて、8頁の論文にきちんとまとめたものです。その全体像は、右の図の最もよく表現されていると思い ます。

 その論理の土台として、直接・間接に知覚できる「存在」(=「もの」と「観念])とその関係(=「相互関係」=「相互作用」=「運動」)を考 え、技術・制度・個人を含む「世界」を記述するやり方を構築していっています。これらを考察・記述するに際して、根源的網羅的思考の方法(通 常の「体系的思考」をさらに明確にしたもの)と矛盾の表現(通常の「問題」をさらに明確にしたもの)が必要であるとし、これらを含めて「弁証 法」の論理を従来よりももっと拡張して捉えています。

 これらの論理から、各人の「認識と行動」の土台になる、「判断のしかた」(考える範囲と解を出す方法)を考え、さらにその土台にある各人の「 態度」についても、考察・記述しています。その考察の広さと深さは本当に驚くばかりです。
 高原さんが論文に「TRIZという生き方?」というタイトルをつけられたのが、2009年のTRIZシンポジウムのときでした。私たちには何のことかまっ たく分かりませんでしたが、この論文でようやくその意図が分かるようになってきました。ほんとうにすごい構想です。

 本論文のオリジナル版をPDFで掲載します。
 また、発表スライドを PDF版 と 画像HTML版で掲載します。

本論文の目次

1.はじめに

2.オブジェクトと事実
 2.1 オブジェクト
 2.2 技術と制度

3.オブジェクトから矛盾へ
 3.1 運動
 3.2 運動の操作とオブジェクト変化の型
      運動の操作の要素、 オブジェクト変化の型、 オブジェクト生成の場合の例
 3.3 オブジェクトから矛盾へ
      カントとマルクスのオブジェクトと矛盾の概念、 アルトシュラーの矛盾の概念
 3.4 矛盾とその機能、型
      矛盾の最小近似モデル、 世界の近似モデルの最小単位としての矛盾、  矛盾の二つの型、 一体型矛盾の型

4.世界-認識,行動-態度,粒度特定,方法
 4.1 世界
 4.2 人が生きること
 4.3 生き方(1): 方法と粒度特定
  弁証法、 根源的網羅の必要性と原理
、        根源的網羅思考 (根源的網羅思考の機能または要件、 根源的網羅思考の内容: 粒度特定、根源的網羅思考: 方法としての有用さ)
 4.4 生き方 (2) 態度
 4.5 態度を規定するもの

5.おわりに

 5.1 固定観念を見直す
 5.2 本稿で得た結論: 弁証法と根源的網羅思考による世界観と生き方
 5.3 今後の課題

謝辞

参考文献

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