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「ピケティから考える」植田与志雄

*ピケティコラムをもう一度おさらいすると「メディアと民主主義を新しい土台の上に作りなおす。土台とはクラウドファンディングに基づいてデジタル時代の新しいモデル、このモデルを探す。その一例が財団と株式会社の中間の非営利のメディア企業。メディアの事例を超えて私的所有の概念自体や資本主義を民主的に乗り越える可能性について、もう一度考えてみようと私たちを促す。」新しいのはクラウドファンディングです。

*とりあえずのピケティの狙いはメディアを資本の支配から解放しつつ元気にすること、ですが、問題は資本の支配から解放されると元気がなくなったりすることです。利益が目的ではないが利益は元気さの尺度として重要です。元気を保ったまま、言い換えれば利益を出しながら資本の支配から脱する、これにクラウドファンディングが使えるのでは、とピケティは期待している。最後で提起しているようにメディア事業に限ったことではない。よく言われる「ルールある資本主義」の具体例としても、あるいは資本主義の次を視野に入れた場合でも、つまり資本主義の延命治療にしても根本治療にしても、あるいはこういう区別を無にするかもしれない意味のある探究だと思います。

*資本主義を民主的に乗り越える、これは社会民主主義として長い歴史があって目新しいものではない。けれどクラウドファンディングという革命的な資金集め方法を使って資本=私的所有の概念も修正できるかもしれない、だから「もう一度考えてみようと私たちを促す」、とピケティが触発された、ここが新しいところですよね。

*今までも株式会社における所有と経営の分離などを使って、とりあえず所有の社会化などには手をつけずに経営の民主化/社会化を通して「社会が企業に呑み込まれている、つまり経済合理性の拡大が社会非合理性を生んでいる、社会に企業を埋め戻すことが必要(もしマルクスがドラッカーを読んだら資本主義をどうマネジメントするだろう2012)」や「現代の問題は企業が誰の持ち物でなく、所有なり財産、つまり富を運営していく意思決定をどのような構造が支えているのかだ。私的所有の中身が複雑化している現実においては、管理能力を高めることによって私的所有をくりぬく。分割された所有の一部を広げていこう(現代思想1990特集・私的所有とは何か)」や「現代の会社における利潤の拡散ははなはだしい。現代資本主義は私有財産の無制限な蓄積への権利を含んでいることにその成功を負っているわけではない。社会主義者が望むものは自己実現と幸福/政治的影響力/社会的地位の機会均等であり、生産手段の所有権のどのような種類のものがこの三つの平等性をもたらすかについてこころを開いていなければならない。企業の私的所有と政府機関による完全な管理の間にはありうる所有権のかたちに無数の階梯がある。国家管理の側の端に三つの平等性をもたらすのに最適という保障はない。所有は複数の所有の束で所有の分解unbundleが有効(1997これからの社会主義ローマー)」などの流れがあります。

*マルクスも株式会社には大いに期待して資本論では「社会的所有への過渡的形態としての株式会社」との記述もあり、株式会社は社会主義への準備と捉えていたようだ。ただし「生産手段の社会化も資本主義的外皮と調和できなくなる一点に達すれば外皮は爆破される、資本主義的私有の最期を告げる鐘が鳴る」と有名な決めが続きますが。これには「マルクスは株式会社の機能的な新しさに目を奪われて所有関係が基本的には不変であることを見落としていた(資本論における株式会社論/社会主義理論学会2015鎌倉孝夫)」とする議論もありますが。

*クラウドファンディングはネット上で超分散化された資金の集め方ですが、普通の株式公開と比べて「極端に広く薄い」ことと思われますが、この量的な差がどのような質的な違いを生むのか、私にはまだよく分かりません、これから勉強。
 ネット(インターネット)は各要素は私的所有者が存在しているけれど知/非物質的財、富の生産工場としてグローバルでなおかつ個別資本の支配が及びにくい、実質的な社会的生産手段として機能しています。知に限らず資本の社会化としての機能も含まれるかもしれないという意味でネットの本質的革命的な奥深さを象徴するものです。ここはもっともっと考えてみたい。

*最後に生産された財としてのメディアの特性について。メディアは非物質的財/情報、コンテンツとこの情報を担う物質財/エネルギー財の統一体です。情報そのものは所有されるべき物質を持たないので資本の支配下にはない、けれど情報を担う本、印刷、インク、紙、在庫、物流など物質財は分ければ減る物質財で構成されているので所有の対象になって、つまり資本の支配下にある。インターネットなどによって、物質財で担われていた情報が物質財によらずに非物質のままで存在、流通できるようになってきた、ここがメディア全体が資本の支配から脱する可能性が見えてきたところと思います。高原さんを挑発するつもりはありませんが、情報財と物質財のある意味での独立性を認識することが有益と思うのです。
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442:ブログを拝見しました by つねさん on 2015/03/13 at 16:28:42

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