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エターナル・サンシャイン

「エターナル・サンシャイン」という数年前のアメリカ映画を録画で見た。たいした内容ではないのだが、テクニック的には面白い。といっても特筆するようなテクニックではなく、昔フランス映画で何本か見たのと同種のテクニックだ。半分くらいまで、何が何やらわからない。見終って、からくりがすっかりわかってしまうと、今度は初めからもう一度見たくなる。気付かなかったところがたくさんあったのではなかろうかと思うからだ。そして実際二度目に見ると、からくりを知っているからこその楽しみが随所にある。そうなると、たいした内容でもないのに、不思議と何度も見たくなってしまう。見るたびそれなりの味わいがあるというわけだ。
 うまいやりかただ。殺人があって真犯人を探し出す、というわけではないのだが、読者を引張っていく技術という点では、ミステリーの構造だと言える。そういう手法で書かれた小説も珍しくはない。ただ映画ほど徹底して読者に隠し続けるという方法がミステリー以外の小説で可能かというと、難しいだろう。映画は見る側が努力しないでも目の前でひとりでに展開するが、小説は読者が読まねばならない。チンプンカンプンでは読むのをやめてしまいそうだ。
 でもどこまで可能か、試してみたいという気にさせられた。
 内容をちょっとだけ言うと、消してしまいたい記憶だけを消すという方法を開発した医者の手でお互い相手の記憶を消してしまった男女の話である。どの映像が消してしまった記憶で、どの映像がそののちの話なのか、過去と現在とが入り乱れているので、それを探っていくのが最初に見るときの楽しみである。人生や愛と記憶の持つ意味について少し考えさせてくれ、そして最後にはロマンチックな余韻を与えてくれる、サービス精神満点の作品なのだ。
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