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「民主文学」14年11月号

 風見梢太郎「破界」
 ずっとさまざまな角度から原発に迫り続けている。今回は、人が住めなくなった村や、入れなくなった山のせいで、イノシシが頻繁に人里を侵しはじめた、このうえ、猿が来はじめたら大変なことになるという話である。
 毎回違う題材を扱いながら、取材が行き届いている。それをさりげなく書いて、取材したと思わせない。そこにリアリティがある。
 それと人物の造形がうまい。次々と短篇を書きながら、そのつどしっかりした人物像を作り上げている。きっと、豊かな人間関係のなかで生きてきた作者なのだろう。

 かがわ直子「八十路の春」
 何歳くらいの作者なのだろう。80才の女性の一人称で書いているが、もっと若い作者ではないかと思う。最初随想風で退屈したが、最後のどんでん返しで、なるほどけっこう仕掛けに満ちたしゃれた作品かも知れないと思い直した。よく分からないのだが、かなり才気のある作者なのかもしれない。

 旭爪あかね「約束」
 この人はプロである。ツボを押さえて巧みに作り上げている。テレビドラマ向き、直木賞向きの作品であろう。
 仕掛けと分かっていながら泣かされてしまった。
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