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高橋源一郎「朝日誤報問題」

 昨日の新聞を今日読んでいる。で、あえて今日と言わせてもらうが、今日、高橋源一郎はかなり感情的になっている。論壇時評を「おれ」という一人称で書いている。
 過去のこの欄での彼の一人称が「私」であったか「僕」であったか記憶にないが、少なくとも「おれ」であったことはない。
 書斎の机の上に新聞・雑誌を山と積み上げて、その前で自己の思いを扱いかねている著者が見える。
 そこに彼が集めたのは、朝日誤報への批判記事なのだ。
 まともな批判ももちろんある。朝日のみならずすべての語ろうとする者が心して聞くべき批判はある。だが、およそ論評に値しないような安っぽい批判が多すぎる。それを黙殺してすむならよいのだが、その安っぽい言葉が一人前に影響力を行使して世論を動かしている。世論が安っぽい言葉にいともやすやすと動かされてしまうことに、源一郎は虚しさを覚えているのだ。
 その時々の人々の論じたものを紹介するのが、ここでの源一郎の仕事である。いつも数名の文章を紹介するが、今日彼が机の上に集めた文章のなかには紹介に値するものがなかったとみえて、スーザン・ソンタグ一人の古い文章だけを取り上げている。
 9.11後の狂気にとりつかれたアメリカに、ベルリンから舞い戻った彼女は、「まず共に悲しもう。だが、みんなで一緒に愚か者になる必要はない」と発言して批判の嵐にさらされ、殺害予告まで受けても、毅然として自己の信念を貫いた。
 今日の源一郎には、彼女の姿を紹介する以外に、とりあえずできることはなかったのだ。
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コメント
350: by 浪人 on 2014/09/26 at 17:18:29

小熊英二の文章も良かった。だが、内部に敵の回し者がいる。お調子者を煽って無謀に打って出て、キズを広げ、敵を引き込もうとしている。

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