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中島京子 その他

 梅雨に逆戻りしたような夏らしくない日々のなかで、すっかりやる気を失い、パソコン相手のザル碁に人生を空費していた。ネット世界にも飽きてきてこの数日間開かなかった。
 ただ、新聞だけは丹念に読んでいた。目を引いた記事がいくつかあるが、それは後回しにして、今日の朝日の記事から。
 映画「小さいおうち」の原作者中島京子のオピニオンである。この映画の題名は幾度か目にしたが、観ていないし、読んでもいない。作者の名前にも覚えがなかった。
 この50才の比較的若い作家が書いている内容自体は目新しくはない。戦前の時代がいまとそんなに違ったわけではない、知性も教養も良識も感受性もいまと変わらない人々が、いまと同じように生きていた、それでも時代は知らぬ間におかしくなっていき、戦争の狂気に呑み込まれた、それは人々の無知、無関心、批判力の無さ、主体性の無さの故である。という主張はぼくが日頃考えていることだ。
 それでもぼくが注目したのは、彼女の文章の圧倒的な説得力である。彼女はその時代を書きたいと思って、当時の小説、映画、雑誌、新聞、当時の人々の日記などを読み漁ったという。後になって書かれたものは無視して、その時代のものだけを読んだ。たとえば39年の朝日新聞に書かれていた小さな記事を引用したりする。そして当時の人々に知性と無知とが奇妙に同棲していることにショックを受ける。
 この勤勉な努力が彼女の文章の説得力となっている。
 頭のなかで考え出した言葉は人の心を打たない。彼女の文章が寸分の隙もなく完結していて美しいのは、単に文章技術の問題ではない。
 いま彼女は敗戦直後の文章を読み漁っている。

 以上は、怠け者のぼくの反省の弁として受け取ってもらいたい。

 ほかの記事で一番心が痛むのは、やはりガザでの人殺しである。世界中で最も制裁に値するイスラエルという国が、制裁どころか支援されている。オバマのアメリカがそれをリードしている。世界は依然としてアメリカの支配下にある。これは口惜しい現実である。

 習近平に関し、ちょっと意外な記事があった。彼の足もとの不安定さの指摘である。太子党と呼ばれる二世の層は現在の党機構のなかでは少数派なのだという。考えてみれば当然なことで、毛沢東も鄧小平も二世が党中央に入ることを禁止していたのだから、江沢民がこの規制を取っ払ったのち二世がどっと出てきたように見えても、全体としてはまだ少数派なのだ。地方からのたたき上げと、共青団出身者とが主流を占めているのだろう。この三勢力間のもつれあいは読み物としては興味深い。まあ、基本的に支配者間の権力ゲームにすぎないのだが。

 従軍慰安婦問題に関し、朝日が批判に応える検証記事を載せ、賛否両論者からの、その記事への感想を載せた。二日間にわたる全面記事となったが、まだ議論が尽くされたとは言えないようである。
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