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ピケティ続

 小説に時間をとられるので(といっても同じところを書きなおしてばかりで前へは進んでいないが)、読書は中断している。新聞もまともに読めない。どうかすると二、三日分をまとめて読んで一日が終わる。またもやジャングルになりかかっている庭も少しは手入れせねばならないし、生活というものは手間のかかるものだ。
 きょうの朝日がまたピケティを取り上げている。編集委員の有田哲文はピケティブームの実態を見ようとアメリカを歩いたみたいだ。
 本屋は、こんなに売れる経済学の本は久しぶりだという。シカゴではピケティ読書会をやっている。いまほかにも不平等の本がたくさん出て売れている、アメリカの経済学者は不平等問題に冷淡だったが、変わるかもしれない、という。経済学者たちが、ピケティの主張はともかく、その研究成果には脱帽している。アメリカの名門大学で経済学の職を得ようと思ったら、理論研究をやるしかなかった。そのせいで歴史的な実証分析には後れを取った。だからピケティが衝撃的なのだという。
 でもピケティは答えを出していない。国際的に協調して金持ち増税をやるんだと言っても、そんなことはみんなわかっている。わかっていてもできない。どうやってやるのかという方法論がない。
 しかし読者たちはそれもまたわかっているのだ。これはひとつの問題提起であり、実証研究にもとづく学問的な問題提起だということ、それを広範な読者が受け入れたということ、ここに彼らは希望を感じている。
 一握りの右と、一握りの左の論争、まして小さな左内部の言い合いにはほとんど意味がない。右にも左にも属さない圧倒的多数の世論に対してどうやって影響を与えていくのか。その観点がすっぽり抜け落ちた論争には意味がないだろう。
 もちろん、たぶんこれも一過性のブームで終わる。これもまた祭りなのだ。しかしこのような祭りを繰り返すことで、世論は徐々に変わっていく、それ以外のどこに希望を見ることができるのか。
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