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 雑事にかまけて何も進んでいない。したがって書くこともない。あといくつか所用が立て込んでおり、当分何も書けない。
 山陰小旅行に行ってきた。石見銀山には行かなかったのだが、大田市を通った時にガイドが、「大田の現人口3万なにがし、ところが江戸時代、石見銀山近辺に20万の集落があった」と言った。これが間違いでないなら驚くべきことだ。ちょっと興味をひかれたので、いずれ調べてみるつもり。
 石見銀山は、秀吉がその中国攻略の初期に真っ先に手を付けている。戦国時代、日本の貨幣経済はかなり進んでいたのだろう。商業が発達し、市場経済が成立することで、銀は生身の使用価値以上の価値を、貨幣として持つことになる。
 松江でも面白い話を聞いた。一両の金貨は年を追うごとに小さくなり、千両箱におよそ3千両入れることができる。実際実物大模型という金貨は小さかった。マルクスがそんなことを書いていたのを先日読んだので、面白かった。
 出雲大社、松江城が十分な観光客を呼び寄せているのを見るにつけ、福山は駄目だなあと思う。福山には観光戦略がない。空襲被害もあったが、市民に歴史保存の意識がなかったのではないか。成熟した国家、成熟した都市が生き残るためには観光戦略は欠かせない。
 もっとも、出雲大社の馬鹿でかい日の丸にはがっかりした。ムードぶち壊しだ。右翼は伝統を破壊するのが好きなんだと思った。
 むしろ作るなら、出雲がまだ日本ではなく独立した出雲国だった時にそこにあったという高さ48メートルの、現在の馬鹿馬鹿しい日の丸掲揚ポールを凌駕する高さの古代神殿を復活させればよい。これこそ歴史の保存であり、ロマンだ。
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