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竹島 尖閣

 ぼくは慰安婦問題では古本屋さんと微妙に異なり、むしろ共産党の立ち位置を支持するが、領土問題では古本屋さんの共産党批判に同意する。
 共産党は「固有の」とは言っていないようだが、政府の言っているのは「固有の」領土である。いったい「固有の」とはどういう意味か。この言葉には二つの意味がある。「もともとの」という意味と、「ほかではないそれだけの(特有の)」という意味である。二つの意味は微妙に違うが、「固有の領土」と聞くと、「もともとの」というニュアンスを感じてしまう。しかし「もともとの」領土など持っている国家がどこにあるのか。
「領土」とはすべて「先占権」と「実効支配」の問題にすぎないだろう。相手より先に「ここは俺の土地だ」と宣言し、実効ある支配を確立すれば、その国家のものになる。いささかも「固有の」ものではありえない。その「先占権」と「実効支配」をめぐって意見の違いがある。
 それはどうでもよいような島の問題ではなく、島を領有することによって生じる領海と経済的水域の問題、平たく言えば漁業権および海底資源の問題である。(最近はそこに航海権、制空権という軍事的問題まで生じてしまったが)。そして漁業権の問題で言えば、誰がそこで漁業を営んでいたかという問題があるはずだ。国家が勝手に「先占権」と「実効支配」とを主張して漁民を追い出せば済む問題ではないだろう。さらにいえば、「先占権」は先進国に有利な、後進国にとっては不平等な権利である。先に軍事的優位に立ち、かつ先に「先占権」という概念を獲得した国家が得する仕組みなのだ。
 韓国の教科書には「固有の領土」と書いてある。日本も書かねば負けてしまうと政府は思うのだろう。中国の教科書にはもともと領土問題はない。だがこれも書かねば負けてしまうので書く検討を始めた。こうして東北アジアの三か国がそれぞれ「固有の領土」でナショナリズムを煽り立てることが誰に利するのか。
 共産党も一応文部科学省を批判はしている。しかし古本屋さんの指摘するとおりきわめてあいまいである。それは「固有の」とは言っていないにせよ、ともかく「領土」であるという主張を共産党が曲げられないからだ。「領土」であると主張することは、それを国民にアッピールすることであり、アッピールすればするほど国民はそれを信じ込み、結果、妥協を難しくする。しかし見解の違う問題を平和的に解決しようとするならば、妥協が絶対に必要である。妥協を拒否すれば戦争かさもなければ現状維持しかなくなる。現状維持では漁業権問題は解決できない。漁民の安全も保障できない。
 共産党は一応話し合いの大切さを説いている。だが、「領土」という主張を曲げないでどう話し合いを成立させるつもりか。いざ話し合いの場にきて妥協しようとしても、さんざん煽り立てられた世論は納得しないだろう。いまは国民のナショナリズムをどう鎮静化させるかということが大事なのだ。「領土」「領土」と繰り返すことはそれに逆行している。
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