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水上勉 瀬戸内晴美

 水上勉と瀬戸内晴美について書けという古本屋さんの注文だが、この二人も読んでいないので書くことはない。
 水上勉は高校時代に「フライパンの歌」というごく短いのをひとつだけ読んだ。貧しくてトタン屋根なので、雨が降るとフライパンの歌が聞こえるという私小説で、「雁の寺」でデビューする前の作品だ。しみじみと味わい深い作品だったという記憶がある。
 瀬戸内晴美については、一作も読んでいないが、ぼくの母の短歌仲間に瀬戸内晴美の徳島在住の姉がいて、「この妹にはさんざん泣かされた」とこぼしているという話を聞いた。作家などという人種は家族を泣かすのが相場だから、別にどうとも思わない。
 作家というのはひとつの職業で、溶接工だとか、運転手だとかいうのと少しも変わらない。読者を喜ばせる技術を持っているという以上の何かを期待すべきではないだろう。
 でも知名度がある。売れる作家は、読んだことのない人でも名前くらい知っている。知名度は影響力になる。社会運動や政治運動がこれを利用してはいけないのだろうか。
 知名人のがわの、運動に近づく動機など、それこそ本人にしかわからない。いろんな噂は立つだろうが、どこまで本当か分からない。よほど問題のある人物でない限り、協力してくれる知名人は歓迎すべきだと、ぼくは思う。
 ポルノ小説が悪いとは思わない。晴美さんの小説は読んでないのでわからないが、現代ポルノの代表選手ともいうべき渡辺淳一はぼくも好きで何作か読んだ。彼のポルノは芸術の域に達している。
 性は食とならんで人間にとって最も大切なものだから、それが文学の対象となるのはあたりまえだ。性のなかにはきわめて人間的な問題が多様にある。
 ただ気になっているのは、古本屋さんが彼女と永田洋子との「往復書簡」なるものをあげて、瀬戸内晴美を許せないと書いていることだ。読んでないのでわからないのだが、許せない理由があるのならそうなのだろう。それはそれぞれの判断だ。
 71年から72年にかけて起こった一連の事件について、ぼくは当時あまり関心がなかった。でもぼくの世代の出来事だから、いつか何冊か読んでみなければと思っている。それは高野悦子にしてもそうだ。
 何年先になるか分からないが、読んだら、何か意見を持つことになるだろう。
 いまのところは白紙である。
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