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今井紀明君のこと

 昨日の朝日に今井紀明の記事が載った。10年前、イラクで人質になり、帰国後バッシングにあった青年だ。当時高校卒業直後の18才だったという。
 詳しいいきさつを知らないので彼の行動の当否を言うつもりはない。批判する自由はもちろんある。しかるべき場所でしかるべき言葉でなら。
 だが、汚い言葉で自宅に手紙や葉書を送りつけられ、無言電話をかけられ続けた。数十年前から繰返し行われていることで今さらではないが、嫌な人間が増えたものだ。
 今井君はカーテンをひいて二年間自宅に引きこもった。だがすごいのはそこからだ。彼は批判の手紙や葉書を泣きながらパソコンに入力し始めた。それから、住所が記してあれば手紙で、電話番号が記してあれば電話で、送り主たちにコンタクトした。最初は「ばか野郎」と言われて切られるだけだったという。だが今井君はへこたれない。繰返し連絡した。相手の言葉が徐々にやわらかくなっていき、やがてお互いの主張をわかりあえるようになったという。その経過をブログに書くと、またもや汚いコメントでブログはパンクした。今井君は自分の携帯番号を知らせて連絡を要請した。かけてきたのは十数人だったが、彼らともわかりあえた。
 いま、今井君は大学を卒業して商社に勤め、かたわらボランティアで通信高校生支援の活動をしている。
 もちろん記事がどこまで真実か、誇張がないかということはわからない。だが記事のとおりだとすると、なかなかできないことだ。
 げんにぼくは古本屋さんに追及されて逃げてしまった。20才そこそこの若さでよくやったと思う一方、若いからできたとも思う。いまのぼくは言いっぱなし、批判に答えていくだけの持続力を持ちえない。それはまた、いまのぼくが逃げても生きられるからだ。若い今井君は逃げては生きられないところまで追いつめられていたのだろう。それにしてもまるで宗教家のような生き方だ。
 人と人とがとことん話し合って分かりあう物語はすがすがしい。だが、老人には無理である。自己主張が関の山である。
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