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労働者の権力

 しばらく書かないつもりだったが、昨日の文章が無意味すぎるので、少し付け加える。
 労働者の権力という言葉の無内容性が気になるのだ。この言葉を掲げて成立した過去の政権は、例外なく共産党、ないしその中の一グループ、もしくは一個人の独裁となった。言葉を掲げることは少しもその実現を保証しない。その国家の経済は国家資本主義、政治は封建的独裁である。
 昨日引用したマルクス主義同志会の面々はそれを認めている。日本共産党があれらの国家を社会主義と呼んでいた時代から、そうではないと主張してきたことを誇っている。そして付け加える。「あれらの国家が独裁になってしまったのは、その共産党がスターリン主義の党だったからなのだ」と。
 その言葉を日本共産党の言葉とどう区別するのか。言っていることは同じではないか。必要なのは、どうすれば、いわゆる「労働者の権力」を実現できるのか、スターリンの党では実現できない、ではどのようなシステムないし運動がこれを可能にするのかを明らかにすることだろう。
 だが、同志会の数多くの論客がそれぞれ長々と書いているにもかかわらず、誰一人そのことに触れない。ただ「労働者の権力」と繰り返すだけである。
「労働者の権力」とは一体何なのか、その実質はどこにどのような形であり得るのか、
 労働者はいまや多数派である。それは地球のほぼ全人口に匹敵する。そしてこの膨大な人口は、置かれている環境もさまざまなら、その欲望、感性、知性、人格、利害、すべてにわたって異なっている。同志会は彼らをどうしようというのか。
「労働者の権力」という空疎で無内容な言葉をふりまわしてよしとしている限り、ぼくはそこに新たなスターリン主義しか見ることができない。それは空疎で無内容なばかりか、きわめて危うい思想である。人類を再び悲惨に突き落す思想だ。
 私見では、人類はまだブルジョワ民主主義を超えて有効な制度を発見できていない。いまのところブルジョワ民主主義は人類にとって最も有効な制度である。同志会がこれを否定するのならオルタナティブを示さねばならないだろう。いつでも一グループの独裁に転化しうる空疎な言葉としてではなく、その実質的な内容をこそ示さねばならない。
 それが示されないうちは、我々はブルジョワ民主主義の範囲内で物事を考えていく。それがいまのところ最良の制度だからである。
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