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価値

「資本論」冒頭を再読しただけで書くのは命知らずかもしれませんが、とりあえず冒頭部分で理解できる範囲で書きます。
 植田氏「サービス労働によって生産された価値を担うものは何なのか」
 とりあえずそれはサービスそのものです。それは生産されると同時に消費されていますが、消費されるのはサービスに限ったことではありません。すべて商品は消費されるためにあります。消費されれば消えてなくなります。ただ時間差があるだけです。
「商品はその流通の前半で貨幣と場所を取り替える。それと同時に、商品の使用姿態は流通から脱落して消費にはいる」(大月文庫版205ページ)
 商品の使用価値は、「外的対象であり……人間の……欲望を満足させる物」(71ページ)です。サービスは消費者の外的対象であり、消費者の欲望を満足させるので、使用価値です。
 ぼくが不思議に思うのは、「サービスでは何が価値を担うものとして生産されているか」という問いが何故出てくるのだろうということです。有用労働が生産するものは使用価値です。それは交換ののち消費されて退場します。歌は生産された瞬間に消費されます。食べ物は何日かのちには消費されます。テレビなどの耐久消費財は何年かかけて徐々に消費されます。消費されることにかけてはモノとサービスとの間に何の差もありません。ただ時間差があるだけなのです。
 ここで植田さんが問題にしようとされているのは商品価値すなわち交換価値なのでしょうが、この質問の仕方から交換価値が出て来るとは思えません。こう質問されれば、この価値とは商品価値ではなく使用価値だと思わざるをえません。
 交換価値は使用価値を捨象されたところで計算されるものでしょう?
 それは単純にそれを生産するに要する社会的平均労働時間であり、歌手が一時間歌えば一時間分の交換価値があります。
 これに対して歌手の雇い主が社会的平均生活費しか払わなければ、その差額は雇い主にとっては剰余価値です。
 もちろん歌手労働だけから交換価値や剰余価値を導き出してくるのは無理でしょうね。モノの生産が基本にあってそこから市場がサービスに対しても同じ基準を強制するというふうに考えられます。
 だって一時間分の交換価値がないとすれば、雇い主は一時間歌わせないでしょう。その一時間でほかの労働をさせたほうがましです。
「価値を担うもの」という考え方がどうも分かりません。
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