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植田与志雄「労働について―高原氏に」

 私なりに少し整理させてください。

1.マルクスの労働観に関しての高原さんのコメント181での意見について。
 ここから高原さん。
         ☆
 「マルクスに準拠すれば、マルクスがモノに結実しない労働は生産的労働ではないとしたので、モノに結実しない知的活動は労働とは別物となる。」
 これが違います。マルクスは、労働の本源的規定を述べただけで、労働の定義をしたのではない、ということを高原は、178で言ったつもりです。資本論でのマルクスの「労働」は、全ての「賃労働」です。「賃労働」と言えばよかったのに、「賃労働」を説明するのは当時は大変だった、だから、労働の起源、本源、本質として生産的労働を説明しただけです。マルクス当時も、大学教授はいて、賃金は支払われていた。この大学教授の生産労働でない教育労働、研究労働にも、資本論の分析は完璧に当てはまります。
         ☆
 ここまで高原さん。
*結局はマルクスが間違えていた(不十分さ、も含めて)のかマルクスは正しけれどマルクス解釈が間違えていたのか、どちらかを議論しているので、決着がつかない予感がします。

*不破さんのマルクス解釈に誤解/誤りがあるかないか
*植田のマルクス解釈に誤解/誤りがあるかないか
*高原さんのマルクス解釈に誤解/誤りがあるかないか

マルクスが正しいか否かは措いて労働に関するマルクスの主張を要約すれば。
【マルクスには生産的労働に関する2つの規定がある。
 本源的規定(超歴史的)と資本主義的形態規定(歴史的)の2つ。

・生産的労働の本源的規定は労働過程の成果の立場から与えられる規定であって、すべての社会形態に等しく共通した超歴史的規定であり、物質的財貨を生産する労働だけを生産的労働とする規定である。
 つまり、物質的財貨を産出しない労働は生産的労働ではないとする規定である。

・生産的労働の資本主義的形態規定は価値増殖過程の成果の立場から与えられる規定であって、資本制生産が行われている歴史的段階に限られた規定であり、剰余価値を生産する労働だけを生産的労働とする規定である。
 つまり資本の自己増殖に役立つ労働でなければ生産労働とみなさないとする規定である。
 資本制生産下では生産的労働とはマルクスのこの2つの規定を満たす労働だけを指す。】

 これは植田のマルクス解釈と言われればそうかもしれませんが、マルクスのテキストからストレートに出てくる、テキストの要約と言える内容で、ここまでは殆どのマルクス派で共有されています。

 冒頭に引用した高原さんのマルクス解釈とは少し違っています。
 どちらが正しいかは決着しそうもないので、そこは措いて話を進めませんか。

2.マルクスを離れて労働そのものに関して整理すれば

*労働の中に知的要素があることは不破、植田、高原が等しく認めている。
*問題は知的要素の有無ではなく、物質的モノを生まない労働をどう見るかでしょう。
*物質的モノを生まない労働とは、知的労働(活動)か又は人間相手のサービス労働です。
*知的労働が物質的モノを生まないと言ってる訳ではないのです。
*物質的モノを生まない労働があったとすれば、それは<文学や芸術など知的活動だけを要素とする労働>か<介護や教師など人間を対象とする労働>であろうと言ってるのです。
*「不破氏は労働を知的活動が全くないという前提で使い」「知的活動を労働から全く別の時間の活動ととらえているので、、」これは高原さんの誤解、早とちりではないでしょうか。
*不破氏が労働の中に知的要素があることを理解できなかったり、否定するとは思えません。文学や芸術など物質的モノを生み出さない知的活動を重視したい、さらに言えばこの知的活動のほうにこそ人間の能力の開花があると言っています。
*この知的活動を生産的労働とは一線を画すように捉えているところが私から見れば不破さんのイマイチなところです。しかし、モノを生まない知的活動を生産労働に含めたとすると、別の問題が浮上すると思います。
*生産的労働は生命維持のための必要な、強いられた労働と捉える労働観が含まれているので、ここはここで議論を要すると思います。つまり必要=手段であって、本来の人間にとってどれほどの価値があるかは簡単には結論できないコトが含まれているとも思います。
 手足も脳も知性も機能的には人間を作ってきたし、生命を維持させてきたのが生産的労働ではあるけれど、果たして人間存在にとって至高の活動であろうか。
*ここからは不破さんやマルクスから離れた議論になると思います
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