プロフィール

まがねとおる

Author:まがねとおる
FC2ブログへようこそ!

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

FC2カウンター

カテゴリ

リンク

RSS

仙洞田一彦「ヒルズ」(民主文学9月号)

 仙洞田さん、これはいけないよ、全国誌に載せる作品じゃない。
 それでも最初の何ページかは、仙洞田さんらしい軽快でユーモラスな文体で、これは面白くなりそうだぞ、と愉しみながら読んでいたんだ。ところがどこまで行っても意味のない会話がだらだらと続いていくので途中で飽きてしまった。
 内容は何もない。笑劇としたらキャラの設定を間違えてるよ。金持ちがひとつも金持ちらしくない。そこらへんのゴミ捨て場から何億円か拾ってきた人間かなという感じだ。だからこの人物はどこかで逆転するのだろうと期待したらしまいまで何もなくて終わってしまった。おかげでせっかくばあさんがミニスカートに真っ赤な口紅で出てきても、読者には何の効果もない。もう一人の人物も、貧しいとはいえそこそこの生活をしてきた70才、その年齢になれば怖いものなどないだろうに力関係を読む、と言いながら口を開けば結構相手をからかっている。もちろんそれでいいのだが、委縮する、緊張するというト書きとのバランスがとれていない。この男一人で結構相手をやりこめているんだから、ばあさんが出てくる必要はなかったね。最初から最後まで金持ちの旗色が悪すぎて一方的な話で落ちがないんだよ。
 仙洞田さん、どうしちゃったの。もう少しあなたらしい作品を読みたい。
関連記事
トラックバック
トラックバック送信先 :
コメント
▼このエントリーにコメントを残す