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「ふくやま文学」33号内容紹介

瀬崎峰永「山の王」
 昨年度九州芸術祭文学賞をトップ二人で争い、惜しくも二位となった作者。一位は「文学界」に掲載された。52歳。
 今回作は、ヘミングウェイの「五万ドル」か「敗れざる者」を思わせるような、諦めない男の物語。迫真の出来栄えである。

もろ ひろし「真冬の雷鳴」
 おそらくこの人としては初めての近未来SF。しかもコロナ収束直後の物語。いまとなっては日本経済のお荷物でしかない団塊世代の抹殺計画。富裕層がこういう方法で抹殺されるとしたら、われわれ一般市民はどんなふうに消滅させられるのだろうと背筋の凍る話。それを淡々と描写していく。

わだしんいちろう「妻との散歩」
 最近少し遊び半分な作品が多かったように思うが、これは久しぶりに、短いが心に迫ってきた。

河内きみ子「スニーカーの中の……」
 少し話がまとまらなかったが、女性はたいへん苦労して生きているなと感じさせられた。

荻野 央「夕顔の賦」
 なんとも表現し難い感性の世界を豊かに濃密に描き出す作者。詩的な作品。

白石宏平「投稿者」
 ストーリーテラーだ。さまざまな話を上手に作りうまくまとめる名手。逆に現実にあった話を書くと書きすぎてしまうのだが。

花岡順子「すき間・トリップ」
 エロスを書かせると、この人の右に出る者はいない。

畑本 千「新しい生活?」
 お料理レシピのわきまえない名人が、世間の無知さかげんに、今日もやはり怒ってますね。

中山茅集子「仔執りの鬼」
 敗戦と絵とセパード(シェパード?)。三つのモチーフが、それぞれ強烈に主張するので、それをひとつの作品としてまとめあげるところに少し困難があったように思う。戦後75年という年代設定が、はたしてこの内容にうまく合致しているかどうか。

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