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株式

 近頃、身近な人が意外にみな株を持っていると知った。それで納得のいくことがあった。株価維持政策という、これ以上金を必要としない人たちに無限に金をばらまくような政策になぜ不平が出てこないのか、不思議だったのだ。なるほど庶民が株主なのだ。それで謎が解けた。それは微々たる金額ではあるが、だから余計に金持ちたち以上に深刻なのである。庶民の持っている株式は、値下がりしても痛くないような株式ではない。老後の生活の担保であり、安心の保証なのだ。だから値下がりしては困るのである。だから、アベノミクスを心から支持している。
 株価が庶民に影響してくることが3つある。
 一つは厚生年金基金で株を買ってしまったことだ。株価が下がれば、年金が減額される。老後の生活が成り立たなくなる。
 二つ目は、いま書いた庶民の持つささやかな株である。ささやかだから余計に深刻である。
 そして三つ目は、株が下がれば金利が上がるということだ。
 これがいちばん深刻かもしれない。住宅ローンを固定金利にしていればいいが、低金利が続くと見て変動金利にした人は、いっぺんにローンの返却にゆきづまる。住宅を手放さねばならなくなるかもしれない。住宅不況が来る。建設労働者たちが失業する。
 株というものは、持っていても何のメリットもない代物である。株主優遇制度などあるが、たかが知れている。配当はわずかな額だ。というのは実勢価格が額面の何倍にもなってしまっているからで、何割配当というのは額面に対するものだから購入価格に対する割合はぐっと小さくなってしまう。それでもゼロ金利が続いているので、それよりは、いくらかでもましかもしれないが。
 株を所有するのは値上がりを期待するからで、値上がりしなければ持っている意味がない。それでもゼロ金利だから、預金しても意味がないのだから、下がらなければ株を持っておこうかということになる。
 そしてアベノミクスが続くあいだは下がらない。しかしいつまでこれを続けることが可能なのか。厚生年金基金と日銀とが株式に投入する金額は毎年膨れ上がっている。そのことでかろうじて株価を維持している。投入すればするほど、翌年はもっと投入しなければ維持できない。雪だるまのように、どんどん膨れていく。止まることができない。止まれば、株価は必ず下がる。いったん下がり始めればこれを止めることはできない。
 株式というのはバーチャルな富である。架空の富であり、コンピューターの数字上の富であって、実在しない。売ることのできない富であり、ただ持っているだけの無意味な富だ。売れば暴落して、コンピューター上の数字も魔法のように消えてしまう。
 いま3万円まで上がってきたが、4万円直前まで上がったのは、30年前である。そこから暴落して1万円まで行った。30年かかってようやく3万円まで来た。どこまで行くのか。
 我々は地獄に向かって突き進んでいるのではないのか。
 スチーブンソンの「瓶の小鬼」を読んでほしい。文庫の短編集に収録されている。
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