FC2ブログ

プロフィール

まがねとおる

Author:まがねとおる
無名人
新潟の同姓同名はまったくの他人
以上

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

FC2カウンター

カテゴリ

リンク

RSS

続「不思議な学校」

 きのうの記事に補足する。
 生徒たちの竹取物語をめぐる討論のなかで、物語の発生動因として、記録と夢の二つが挙げられていた。それが竹取にふさわしいかどうかは別にして、この指摘は単なる生徒たちの思い付きを離れて、一般的に示唆するものがある。
 我々が書くのも、一方では現実の記録であり、もう一方では現実を抜け出す夢なのではないか。この作品自体もあるいはそういうことかなとも思わせる。
 ヒッタイトについては、ぼくも鉄屋なので、若いときに少し調べたり、書いたりした。インカが、馬と鉄を持たないのでスペインから来た山賊に簡単に滅ぼされてしまったとされていることとも関連して、鉄の発見者であるヒッタイトがなぜ滅んでしまったのかというのは魅力的なテーマである。けれどもそれを、鉄をたたかいの道具とせずに、美術品として扱ったからであると結論づけたのは、高校生らしい面白い着想ではあるが、検証不足のこじつけ的であることはまぬかれない。
「狭き門」への中学生の感想文も、「中学生にしては」という条件の範囲に収まる。
 子供の発見を、教育レポートのなかではなく、小説のなかでどう扱うかということも検討課題かもしれない。つまり、そこに、「子供の」ではない一般的な発見がなければ、読者を十分に納得させられない感じがする。つまり「教育レポートとして」はいい材料ではあっても、「小説として」はどうなのかということ。
 しかし、いずれにせよ、考える材料を豊富に提供したという点では、なかなかの作品である。前作で、理想的な教育を目指しながら孤立していって酒乱に陥り挫折する教師の話を書いたことを含め、かなり大胆な発想と、それにリアリティを与える知識と体験、また表現力の持ち主であることは確かだ。
関連記事
トラックバック
トラックバック送信先 :
コメント
192: by 石崎徹 on 2021/01/15 at 11:18:29

なかなか厳しいですね。僕にはほんとうに不思議な学校だなと思えました。大学受験の問題、学校経営経費の問題、教員給料の安さ、学校の敷地建物の貧しそうな様子、保護者の裕福そうな様子、いろんな問題が矛盾した状態で詰め込まれているように見えます。ただその問題が小説のなかで表面化してこないところにもどかしさがあります。

191: by 笹本敦史 on 2021/01/14 at 20:56:00

タイトルで「不思議な」と言ってしまっているのが良くないのではないかな。
不思議な学校の話なんだなと思って読み始めたので、書かれていることが想定内の出来事に思えてしまった。

▼このエントリーにコメントを残す