プロフィール

まがねとおる

Author:まがねとおる
FC2ブログへようこそ!

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

FC2カウンター

カテゴリ

リンク

RSS

太田昌国

 朝日新聞の「オピニオン」にはときどき面白い記事が載る。17日付では左右の二人を並べている。右翼、一水会代表木村三浩は、現代の世相の中に置くと「これが右翼?」と思ってしまうほどの高い見識で注目される。
 一方「拉致異論」の太田昌国の苦渋に満ちた発言には、同じ立ち位置の者としての共感を覚える。タイトルは「自己批判できない左翼の敗北」である。
 多少理想主義的なきらいはある。矛盾と欠陥に満ちた弱小政党とはいえ、ギリギリのところで踏みとどまっている共産党をまったく否認してしまうのは、現実主義者のぼくとしては肯定できない。
 だが、左翼には「厳しい自己批判と新たな試行錯誤」が必要だったのに、自己確信が強すぎて為されなかったという認識は一緒だ。それにまた、(彼の無政府主義の立場からは当然だろうが)「権力をとらずに社会を変えられるか」「反権力ではなく、非権力、無権力の立場から新しい言葉、新しいスタイル、新しい社会運動の模索が始まって」いる、「それは、大きな希望」だという主張には聞くべきものがある。
 現実には共産党は、個々の現場でこの「新しい社会運動の模索」の一端をおそらく担っているだろう。そういう運動が党の主流になっていけば、党のイメージも変わる。だが、いまのところ党には何か目に見えない強固な壁があって、運動家たちを近寄せない。党は左派総体の中で市民権を失ったままでいる。
「現代資本主義という怪物がたどりついた頂点の時代」の「すさまじ」さ、これは「5世紀かけて形成された強靭なシステム」だ。「これを批判する思想と運動が、いったん敗北したのちによみがえるには、まだまだ時間が必要」。
 おそらく、そうなのだろう。
関連記事
トラックバック
トラックバック送信先 :
コメント
▼このエントリーにコメントを残す