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気狂いの植木屋

 むかし、司馬遼太郎の「燃えよ剣」を読んだとき、こんな言葉に出会った。
「気狂いの植木屋がいて、この枝も気に入らない、これも気に入らないと言って、結局全部切ってしまった。土方歳三のやったことはそれに似ている」
 ということを、たぶん誰かから聞いた話として、うがった話と言えなくもないという趣旨で書いていたのだと思う。(すでにうろ覚えだが)
 昨日ふとそれを思い出して、ひょっとしたら、司馬遼太郎は、小説の推敲過程に思いをはせながら、それを書いたのじゃなかろうか、なんてことを考えた。
 というのはぼく自身のいまやっていることが、危うくそれに似たことのように思えたからだ。
「この文章もいらない、これも余分だ」と言って削っていったら、何も残らなくなる。いっそ、何もないのが最高の芸術だろうか、芸術というものはそこまでいってしまうものじゃないのか。などという恐ろしいことを考えたりする。
 人間の作るものはいつも結局不完全だ。完全を求めたら、何も残らない。そういう危ういバランスの上にあるのが作品なのかもしれない。
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