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スージー・ヒントン「THE OUTSIDERS」集英社コバルト文庫 1983年

 原題は複数形だが、邦訳はアウトサイダー。なので、読んでみた。
 1965年、15歳の女子高校生が書き始め、2年後に出版された。1983年にコッポラが映画化。同年邦訳が出た。訳者中田耕治はこのとき55歳。聞いたこともないようなスラングをやたらと使って翻訳している。14歳の不良少年のしゃべくり小説。
 正直言って読みにくく、文庫本1冊に何日もかかった。日本でいうところのライトノベルである。
 なぜ読みにくいか。読んで味わうような文章ではないからだ。だから引き付けられて読んでいくということにならない。退屈してしまう。
 だが、後半、ストーリーが展開し始め、登場人物が多少複雑な陰影を持ち始め、その相互関係に複雑さが出てくると、いくらか文学的になり、読むスピードが上がった。半分くらいからあっという間に読んだ。そこへたどり着くまでが長かった。
 本の読みやすさ、読みにくさというものについて、少し発見したような気がする。単純なものが読みやすいのではない。単純なもの、平凡なもの、オリジナリティに欠けるものは、退屈してしまって、読み進む元気が出ない。何よりもオリジナリティが要る。人間や物事の理解がありふれていないこと、作者の独自のものの見方がそこにあること、それが読者を引き付けて、むしろ読みやすくする。
 ということを、読み終わったいま感じているのだが、読みながら悩んでいたのは、文体の問題だ。
 一般に、我々にとってライトノベルは大変読みにくい。その文体が我々を引き寄せてくれないからだ。退屈するからだ。
 すると、どういうことになるのだろう。「異邦人」をつまらないと言った人々は、必ずしも本を読まない人々ではない。むしろ日本の伝統的な小説を読んできている人々であり、そういう小説とあまりにも文章が違っているので、馴染めないのだ。
 馴染めないものはつまらない、ということなら、「異邦人」を読んで面白いと感じない人たちと、ライトノベルを面白いと感じないぼくと、同じことではないのか。違うとしたらどこだろう。
 違うと思うのだが、どこが違うとはっきり言えなくて、もやもやしている。
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コメント
135:コッポラ by 石崎 徹 on 2020/02/09 at 15:29:43 (コメント編集)

 あまり評判よくなかったようですね。ウエストサイドや、理由なき反抗の二番煎じだったのかな。コッポラは「地獄の黙示録」はすごかったけど、他は観ていません。

134:映画 by 笹本敦史 on 2020/02/09 at 12:51:41

コッポラの映画は観たことあります。内容は覚えていませんけど、コッポラに期待しすぎて肩透かしを食らった印象があります。

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