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「異邦人」132刷――売れているじゃないか

「異邦人」が家に何冊もあると思っていたので、正月に来た娘に比較的新しい一冊を押し付けた。もう一人の娘が、むかし読んで、「ペスト」はよかったけど「異邦人」は感動がなかったと言ったので、、読んでないほうの娘の感想を知りたいと思ったのだ。今とてつもなく忙しい年代らしいので、いつ読めるかはわからないが。
 そのあと66年版を引用に使っていたが、字が小さいうえに黄ばんでいて読みにくい。もっと新しいのをと思って探したがなかった。そこで買いに行った。大きい店まで行かねば無いかなと思ったが手近の店にあった。
 そのとき、新潮文庫で探したら、日本の小説しか置いてない。隣に文春文庫があったが、そこもそうだ。ぐるり見るとどの社の文庫も、置いてあるのはすべて日本の小説だけである。おいおい、ほんとうかい、と絶望しかけて、いちばん端を見ると、その一角に翻訳小説をまとめておいてある。いちおう名のある作家は並んでいる。カミュは「異邦人」と「ペスト」だけあった。
 ぼくらの時代には、どの店に行っても、文庫本の国内ものと海外ものとの棚は同じ大きさだった。いまでは海外まとめて国内一社分である。しかも今文庫を出している会社がやたら多くなったので、海外ものは本当に目立たなくなった。単に本離れという以上に、翻訳物が読まれなくなっている。
 ということは、まあ、いいとして、感動もあった。印刷年を見ると、一昨年だ。もっとずっと前のしかないだろうと思っていた。ところが、2018年である。しかも、132刷である。なんだ、けっこう読まれているじゃないか。内容を見ると何度か改版している。翻訳も違うところがかなりあるし、解説も書き換えている。なんといっても文字が大きくなった。紙も白いし、たいへん読みやすい。本文131ページだったのが、157ページになった。
 ということは、いまの読者向けに書くとしたら、引用ページ数を、2018年版で書く必要がある。引用はすでに66年版でやっているので、両方のページ数を並べることにした。
 翻訳の違いなど、読み比べる必要が出て来た。また、白井浩司が1995年に解説に書き加えているなかに面白いものがあった。先日ぼくの「異邦人論」に書いたばかりのことを白井浩司が書きこんでいる。24年まえにすでに人が発見していたことを、いまさら見つけたのかと思うとがっかりだが、やむをえない。40年間ぼくは違う世界にいたのだから。
 値段も変わった。80円だったのが、税別460円になった。税をつけると、506円である。6倍以上の値上げだ。
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