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トランプの馬鹿

 トランプがしてはいけないことをした。
 もともとCIAが世界中で汚い人殺しをやっていることは誰でも知っている。でも、アメリカ政府が公式に認めないので、それは秘密であるという建前になっている。
 じつはこれは大事なことなのだ。今回は、CIAではなく、国防総省がやった。国防総省が大統領の命令なしにやればそれも大問題だが、今回、トランプは自分が命令したと公式に認めた。
 トランプはアメリカの退路を断つと同時に、イランの退路も断ったのだ。
 バレバレでも秘密ということにするか、それとも公式に認めるかということには大きな違いがある。つまりイランが自重できるか、それとも世論を押さえきれなくなるかということだ。公式に認めなければ、報復しなくてもイランのメンツは立つ。だが認めてしまったので、そうはいかなくなった。
 われわれとしては、イランが自重してくれることを祈るだけである。報復しても誰も得をしない。報復合戦がどこまで行くか、チキンゲームに突入する。アメリカとイランだけですまなくなる。下手をすれば、「渚にて」の世界が現実となる。
 トランプがバカだということは誰でも知っている。でも、米軍を世界から撤退するようなことを言うので、少しは期待したのだ。もちろん、「金を出さねば撤退するぞ」というのが本意で、金が欲しいだけなのはわかっていた。でも、イラクから退き、シリアから退き、アフガンから退くという方向に現実に進みつつあった。
 北朝鮮問題では、さんざん緊張を高めるようなことをやっておいて、いきなりトップ会談に持ち込み、「これはマッチポンプじゃないか」とは思ったが、でも結果には大いに期待したのだ。ところが手のひら返しだ。北がおとなしくなったら日本が戦闘機も迎撃システムも買ってくれなくなると誰かが入れ知恵したのだろう。アメリカの経済は死の商人でまわっているから、世界平和こそ最大の敵なのだ。
 ISとの戦いでは米軍にも存在価値があった。だが、これも、もともとアメリカが蒔いた種だ。イラクをフセインに任せておけば、過激派の出る幕は絶対になかった。イラクの統治機構をアメリカが破壊したので過激派がはびこったのだ。
 イランの危機は、まったくトランプが一人で作り出した危機である。大勢が何年もかかってむずかしい交渉をやって、ようやく作り上げた核合意を一人でぶち壊してしまった。サウジアラビアや、国内のシェールガス業界からの働きかけがあったのだろう。つまり原油の価格を維持するうえで、イラン原油は邪魔なのだ。
 アメリカが勝手に世界中に命令できるのは、世界の金融システムがドルを基軸にしているからで、アメリカに逆らったら経済が成り立たなくなるからだ。
 不都合な現実だが、不都合でも現実である。だからアメリカ政権の責任はとりわけ大きい。そこにバカを座らせたのは、人類史的痛恨事だった。
 神に祈るしかない、イランが何もしないことを、イランの施政者がトランプよりもずっと賢明であることを。
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コメント
133:石崎「トランプの馬鹿」2019への反論 by 高原利生 on 2020/01/27 at 14:01:10 (コメント編集)

 アメリカで開戦権限は議会にあるが911事件以降、特例として大統領が開戦を行える。
 殺人は「悪」である。問題はこの「小悪」を良しとする大義「大善」があるかということである。石崎「高原氏への若干の疑問」2019へのコメント125の[51]ではこの問題の答えが出せなかった。
 個人的には、客観的にスレイマニ殺害が多くの人の命を救う可能性が大きいと思う。これは、イラン革命防衛隊が、国内では2019年反政府運動をする千人以上の殺害を行うような人権弾圧部隊、国外では諜報部門であり超法的大量殺りくを行っていること、その中のスレイマニ司令官の役割の大きさについての仮説に因っている。
 トランプ大統領は、2019年革命防衛隊からとされる攻撃への反撃を一旦了承したが、反撃でイラン人何人が死ぬかと訊いた答えが「約百人」だったので反撃をやめた。一貫している。

2019年10月の石崎さんから「休戦宣告」以降も一方的に意見を書いてきた。書く義務があると思ったからであるがそろそろ終わりにしたい。
 石崎「中国問題など」2019へのコメント130、上のコメント125(特に[54])が総まとめである。

123:管理人のみ閲覧できます by on 2020/01/13 at 17:25:08

このコメントは管理人のみ閲覧できます

122:高原さんへ by 石崎 徹 on 2020/01/13 at 15:58:26 (コメント編集)

 どうもありがとう。いま鋭意取り組んでおります。

121:石崎「トランプの馬鹿」と、常識、異邦人 by 高原利生 on 2020/01/12 at 22:31:30 (コメント編集)

 前のコメントの資本主義内部の国際情勢は、戦後大体同じだと思う。これらは無数の、両立しないという意味と両立する意味の矛盾の集合体である。田中宇さんは、何百もの矛盾を分析し絞り込んで仮説を作っている。不可欠な作業である。
 最近50年間、日本のリベラル・左派は、偽善による衰退が続いた。この間日本のリベラル・左派は、潜在意識では資本主義の常識に満足していて小さな価値の問題しか取り上げないので、というのが高原の仮説である。

 ペストと異邦人は、一見、常識に対する態度が、単純肯定と偶然起こる単純否定の真逆であるが、どちらも常識の変更は述べられないように見える(個人的にはペストには感動する)。異邦人の内部に表面から隠れた複雑な構造の内容があるだろう。その構造を明らかにすると、この小説の果たしている役割(機能)が新しく見える。
 どちらにも、常識の変更の萌芽があるのだろう。
 石崎さんが書かれている新しい生き方、常識批判の拒否、論理には不満であるが、石崎さんしかできないので、異邦人論は是非やって欲しい、というのがこの激励文である。

118:石崎「トランプの馬鹿」についての仮説コメント by 高原利生 on 2020/01/10 at 11:54:10 (コメント編集)

 国際問題は、各「国」を相対化、対象化し、仮説を立てて複数の矛盾が両立するように認識する前提が必須である(「未完成の哲学ノート」改版した)。これを実行している人は田中宇さんしかいない。
 彼の今の国際問題認識の総括は「アメリカの支配層は軍産複合体、日本の支配層は対米従属の官僚体制」である。アメリカのマスメディアは、軍産複合体の影響下にある「軍産リベラル」で、日本のマスメディアはほぼそのコピーである。
 アメリカの大統領は、意外だと思われるだろうが、軍産複合体に抵抗する人が多い。トランプ大統領は、レーガン大統領と同様に、あからさまに軍産複合体に抵抗し勝ちつつある、というのが田中宇さんの分析である。彼は、トランプ大統領は就任直後CIAをつぶそうとしたと書いていたが、いまはCIAを掌握したかもしれないと書いている。トランプ大統領は、表面は,がさつだが、極めて優秀な政治家である。国際問題について(だけ)は安倍総理も同様。
 彼のhttp://tanakanews.com/200107iran.htm [田中宇:イランを強化するトランプのスレイマニ殺害]は無料である。ご覧になると良い。

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