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都議選結果について

 東京都議選が終わった。自民の一人勝ち、公明がかたく現状維持し、自公で過半数を大きく超えた。民主は惨敗し、共産が議席を倍増して民主を追い越し、野党第一党となった。「みんな」は足場を築いたが、維新は消滅寸前である。
 ぼくはこの結果を評価する。与党と政策内容の変わらない野党の議席がいくらあっても意味がない。明確に政策内容の異なる共産が野党の首位を占めることの意義は大きい。
 もちろんこれを共産の復調と単純には言えない。かなり票数を減らしているから支持者が増えたわけではない。民主の共倒れに助けられた点もある。ただ共産以外の野党が与党と一緒だということを有権者が認識し、棄権したということだろう。
 もちろん有権者は懲りないから、また目先の変わった政党が出てくれば、そちらへどっと流れて、共産がふたたび沈むことになる。
 繰り返されてきた歴史だ。
 ネット世界はその点をついて共産を揶揄するのに忙しい。政権を取れなければ敗北だなどと言っている。
 なぜそんな発言になるのだろう。政権をとりさえすればどんな政党でも勝利なのか。いったい誰にとっての勝利だろう。政策の変わらない勝利などに意味はない。
 議会主義とは、世論が正しく反映されることだ。少数世論が発言の場を持ち、権力を牽制し、世論に影響力を持つことだ。それでなかったら議会には何の意味もない。議会にとって最も重要なことは「確かな野党」が存在することだ。
 権力も野党も国民も、共産党に存在感があれば、その主張を無視できない。一定程度の考慮を払う。そしてそれは国民を利する筈だ。
 隣近所の誰の話に耳を傾けても、言っていることは共産党と変わらない。共産党の主張がそんなに世論とずれているわけではない。にもかかわらず彼らは共産党には投票しない。問題はここにあるのであって、共産党の主張にあるわけではない。
 もちろんこの複雑な社会で、世論の望む政策が簡単に実現できるわけではない。国際社会をも包含した広い社会的変革を視野に入れなければ問題は解決しない。政治の果たす役割がだんだん小さくなっていって、むしろほかのさまざまな市民的活動の方が重要になってくるのではないかという予感はある。
 だがそういう運動の展望も含めて、共産党がたとえ一時的にせよ影響力を拡大することの意義は大きい。
 (もうひとつの観点から言えば)、共産党がいま以上の支持を国民から安定して獲得するためには、共産党の自己変革、すなわち綱領規約の全面的書き換えが必要だというのが、ぼくの持論である。
 だがその点から考えても、共産党は前進しなければならないとぼくは思う。衰退していく党には自己変革のエネルギーは生まれない。衰退していって消え去るのみである。前進し、新しい人々を党に近寄せることができれば、彼らが党を変える。新しい人々がオールドマルキストを駆逐する。
 共産党にその可能性があるかないか、ぼくはちょっと懐疑的ではある。だが少なくとも今回の結果が左派の人々を勇気づけるならば、そこにまた別の新しい可能性も開けてくるのではないかと思う。
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