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井上淳評(図書新聞)

〈老〉と〈死〉を根底・視座とする文学群――〈老〉を根底とする天野律子(「黄色い潜水艦」)・野上志乃の小説(「りりっく」)。親族のいない老人の〈死〉を描く井上淳の小説(「まがね」)。〈死〉を凝視する本多寿の詩(「サラン橋」)

 井上淳の「死ぬまでの日数を数えてみた」(まがね第61号)に、老いて目前に迫る死をどう迎えるかを考えさせられた。戸田は膵臓に腫瘍がある。余命四か月。七十七歳。定職に就かず、独身。親しい知人はゲーム仲間。以前は死が「気楽」で「待ち遠しい」気さえしていたのに、現実に〈死〉をつきつけられると「腹立たしく、悲しい」と思う。最後は仲間たちに囲まれ、「安らかに」息を引き取って荼毘に付され、骨は市の職員に渡された。「人目をはばからず、好きなように生き」たというから、救いはある。とはいえ、遺骸を引き取る親戚もなく、孤独であったことは事実だ。過疎、少子化……日本の未来は、戸田のような人生を送る人が多くなるだろう。

「図書新聞」の11月2日号(№3421)に載った批評です。評者、志村有弘。
「まがね」を初めて「図書新聞」に送り、早速取り上げてもらいました。「図書新聞」はめったに取り上げてくれません。評価されたということで、喜びたいと思います。
 なお、「民主文学」11月号の支部誌同人誌評では、同じ61号の妹尾倫良「終の住処」に、好意的な批評を頂きました。(評者、松田繁郎)。これはネットからコピーできないので、同誌をご覧ください。
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