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住宅顕信「未完成」春陽堂 平成15年初版一刷 令和元年初版二刷

 ずぶぬれて犬ころ
 若さとはこんな淋しい春なのか

 読み終えてとりあえず記憶に残っている句は二つだけだが、読んでいるあいだはどれも心を拍った。
 自由律俳句。575でなくていい。季語も要らない。短く言いきってそこに万感の思いを込める。だが、特に記憶に残ったのが、575で季語もあるというところに、俳句の伝統も思ってしまう。
 15歳で調理学校に入学し、同時に働き始める。卒業していくつか職を替わったあと、市役所の環境事業部で働く。仏教書に親しみ、俳句も作り始めた。仏教の通信教育を受けて、22歳で出家得度、結婚。翌年、白血病発病。子が生まれたが、離婚して子を引き取り、本格的に句作に打ち込むも、二年後、25歳で死。
 病いに苦しみながらの、その研鑽のすごさに驚く。自由律だから適当に作ればよいというのではない。人の心を拍つ作品にしようと思ったら、言葉を磨き上げねばならない。山頭火その他を読み込み、特に尾崎放哉については全集がボロボロになるまで読んで二冊目を購入し、一冊目は残念なことに棺に入れて焼いてしまったが、書き込みだらけの二冊目が同好の士の手元をめぐっているのだという。
 かたわら、普及にも手を尽くし、指導にも心を砕いた。
 声を出して読んでいくと、どこで区切るかによって、句の感じが違ってくる。区切って書いてないので、区切り方は人それぞれだろう。たしか、一句だけ区切っているのがあったように思う。どの句だったか見つけられないが。
 香山リカが本を出している。また、仏訳、英訳もされている。英訳を読んでみたい気もする。
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