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「民主文学」19年7月号

 来てすぐに、小説三作は読んだのだが、感想を書く暇がなかった。すでに一月経って記憶があいまいになった。読み直す時間もとれないので、一言ずつ書く。

 最上 裕「オルモックの石」
 戦死した伯父についての情報を求めて、あらゆる役所を訪ね歩き、ついには防衛庁にまで行って記録を探す。その行動力と執念に感心した。レイテで死んだらしいとわかって、「レイテ戦記」を読む。これが文庫本で三巻もあるとは知らなかった。ぼくは何も読めてないなあと、またもや思い知らされた。最後はレイテまで出かけていく。大事なことだと思う。死者が数にされてしまうのでなく、個人として記録されねばならない。

 成沢方記「山宣の湯飲み」
 同志社の山宣なので興味深く読んだ。山宣よりも高倉テルに関する話が多かった。この人についても名前だけしか知らなかったので、具体的な話を聞かされると(いますでに、内容は忘れたとはいえ)、やはり人々の営みの貴重さに思いがいく。

 倉園沙樹子「絹子の行方」
 「巨艦の幻影」の作者。
 あのときも思ったが、この人の文章は癖がなく、素直で、読みやすい。かなり長くて、しかもストーリーの目立った展開とか起伏もなく、たんたんと進んでいく小説なのだが、読みやすいのでどんどん読んでしまう。癖がないということは個性に欠けるということでもあるのだが、むしろこの癖のなさがこの人の個性かもしれない。
 前回作では、読み進むうちに登場人物たちの意外な言動が現れて、強く記憶に残った。
 今回はそういうものはない。高齢の絹子さんがだんだん追い詰められていく様子がたんたんと書かれていて、考えようによっては怖い小説かもしれない。
 介護問題についても何も知らないと思い知った。

 碓田のぼる「啄木詩『老将軍』考」
 前号とで前編後編になっていて、読みかけたが、なかなか読み切れない。啄木は大好きなので、いずれ読む。ともかく皆さんほんとうに勉強家ぞろいだ。怠惰だった人生をつくづく悔いる日々。
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