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堀田善衛

 小説が行き詰まったので、ずっと読めなかった受贈本に取り掛かっている。この間、何冊もいただいたのにまったく読めていない。
 気になっていた堀田善衛が、ふたつの本、二人の著者によって、たまたま取り上げられている。まずそれにかかった。
 田中伸一「敗戦の姿」(私家本「敗戦の姿」所収2019年500円)
 木村陽治「堀田善衛のまなざし(2)」(「零地帯」第3号2019年500円)

 田中伸一のほうは、「クレーン」最新号で途中まで発表したものの完成版である。
「クレーン」では以下の作家を取り上げていた。
 三好十郎、坂口安吾、太宰治、埴谷雄高、
 私家本のほうでは以下の作家が加わる。
 火野葦平、武田泰淳、堀田善衛
「クレーン」で読んで感銘を受け、その旨編集者に書き送ったら、著者に転送してくれて、まもなく著者から私家本が届いた。ここに堀田善衛の名があったので、びっくりしてしまった。今回堀田善衛のところだけ読んだ。
 どの作家に対しても、その作品、生い立ち、評論家たちの批評までかなり豊富に取り上げて、特にそれぞれの作家の「敗戦」に対する向かいあい方を論じている。非常に面白い。一読を薦める。

 木村陽治は、同誌前号の続きである。前号では「広場の孤独」だけを扱っていたが、今回は他の作品に話を進めている。この人は田中伸一同様、堀田のほとんどの作品を読んでいるようで、同じ作品を論じているのだが、同時代からの読者だったらしく、しかも、木村は共産党員、堀田は批判的同伴者という感じなので、同時代において読んだときの若き共産党員としての感じ方とかが入っていて、興味深い。今回読み直した上で書かれている。

 いずれにせよ、あの時代の日本の作家たちをこうして熱心に論じている人たちがいる。ぼくは怠け者で何にも読んでいない。そのことを痛恨させられた。それにまた、堀田善衛(彼の作品さえ「広場の孤独」以外読んでいない)という作家にたいへん強く惹かれた。読まねばなるまい。
 
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