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劉暁波 原発

 2010年2月に書いて県党に渡した文章の中から、特に現在的だと思われる二箇所のみ引用する。これで最後である。
 
 「綱領批判」2010年2月
 2、人権と中国(の一部分)
 (劉暁波問題を一例として挙げている。彼がノーベル賞を取ったのは同年の秋だから、これはそれ以前の記事である)
 いま、チベット問題、新疆ウイグル問題が、深刻さを増してき、さらに象徴的な例として、「憲章08」の提唱者が逮捕、起訴され、懲役11年の判決が下るという事件がおきた。僕は「憲章08」の全文を読んだわけではないが、伝えられるところでは、その内容は近代国家として当然の内容であって、また、いささかも暴力をあおるものでもない。
 僕は「赤旗」を読んでないので、この問題を日本共産党がどう取り扱っているか知らない。
 しかし、これは個別の例外的事例ではない。これが現在の中国国家権力の姿である。このような問題は現在の中国社会に無数に存在しているのであって、これは中国の体制そのものの問題なのである。だから、たとえ、日本の共産党が個別の事例について遺憾の意を表したとしても(表したかどうか僕は知らないが)、それで済む問題ではない。中国の国家体制が問題になっているのである。「資本主義から離脱した」「社会主義をめざす」体制とはじつはこのような体制なのだ、ということが問題なのである。
 だからといって、僕はヨーロッパの人権活動家たちのように、中国を特別ひどい国だといって、批判しようとは思わない。なぜなら、これは、ヨーロッパをはじめ、いまかなり高度な民主主義を獲得している国のすべてがみずから通ってきた道だからである。つまり、中国はいまその段階にいるのだ。そういう歴史的段階なのだ。中国の体制はなんら新しい体制ではなく、人類史におなじみの古い体制であるにすぎない。それは世界が(とりわけわが日本が)中国を搾取しつくし、破壊しつくすことによって中国に強いてきた歴史の結果なのであって、まだ中国は、われわれにとってすでに当たり前となっている民主主義の段階に到達していないのだ。一歩前の段階にいるのである。
 そのような遅れた社会、遅れた政治、遅れた体制を、「資本主義から離脱した」「社会主義をめざす」体制と定義することは、日本共産党はいったいどんな体制を目指しているのかという疑問を生じさせざるをえない。
 
 16、原子力問題
 (この章は全文引用するが、あえてコメントはつけない。共産党が原発問題でとってきた態度は、ぼくには非常にわかりにくい。朝日新聞がやったような全面的な検証を党もやるべきだと思う)
 いま、温暖化がにぎやかである。炭酸ガスの排出量を減らさねばならないという。僕は、これは単に生産現場における技術革新や、自然エネルギーの利用促進だけで解決できるとは思わない。単純に考えても、中国のGDPはいまやっと日本に追いついたところである。ところが人口は日本の十倍であるから、日本の現在の生活に到達するだけでも、GDPをいまの十倍にせねばならない。世界の60億人がいまの先進国国民の生活レベルに達するためには、多少の省エネや自然エネルギーだけで足りるはずがない。
 生活スタイルの革命的な転換が必要である。自動車などという非能率的な乗り物は、ガソリンであろうと電気であろうとやめてしまわねばならない。都市の生活スタイルと、それを規定せざるを得ない都市設計とを根本から考え直せば、自動車なしで快適に暮らすことはできるはずだ。
 ぼくは温暖化については、こういう提案がぜひとも必要だと思う。現状はどうか。いまや原子力が主役になってきつつある。ゴアが原子力産業と結びついているという話もある。本当かどうか知らないが、実際に世界の趨勢は原発の方向に行っている。これはやばいのではないか。炭酸ガスと放射能とどっちがより安全なのか。
 綱領では、「環境破壊と公害に反対し」「安全優先のエネルギー体制」「エネルギー政策の根本的な転換」と語られているのみであるが、今大会決議にわざわざ温暖化問題を追加しながら、しかもそのための原発増強がすでにスケジュールに上がってきているのに、一言もそれに触れていないのは異常である。
 かつて共産党は「原発は原子力の平和利用である」と言っていた。いまはどう思っているのか。

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46:劉暁波が目にとまりました by 野原燐 on 2013/09/01 at 18:21:18 (コメント編集)

はじめまして。たまたま下記リストをみてブログを訪問しました。
http://b.hatena.ne.jp/mojimoji/favorite?of=10

劉暁波について、2010年に言及されている(それも日本共産党あての文章で)を知り、
大きな敬意をもちました。

「「チベット問題、新疆ウイグル問題が、深刻さを増してき、…、「憲章08」の提唱者が逮捕、起訴され、懲役11年の判決が下った。僕は「憲章08」の全文を読んだわけではないが、伝えられるところでは、その内容は近代国家として当然の内容であって、また、いささかも暴力をあおるものでもない。」
「maganetoru.blog.fc2.com/blog-entry-126… まがねとおるさんという方が2010年に書いた文章。たいへん当たり前の文章だと思うが、普通の左翼は思っていても口にしない。まずアサド批判を口にし、次はチベット問題にも普通の関心を向けるべきだろう。」
https://twitter.com/noharra/status/374090720996380672
という形で、ツイッターで紹介しました。

劉暁波については、私もブログで何度か書きました。
http://d.hatena.ne.jp/noharra/20101009#p1
http://d.hatena.ne.jp/noharra/20101229

日本共産党批判の素直な文章にもエールを送りたいです。
では。   野原燐

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