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石崎文と平松氏の反論 Ⅶ Ⅷ Ⅸ

VII. 資本主義的所有は無効化するのか。

 生産手段の私有が資本主義的生産方法の特性だとすれば、生産手段がいま現在どうなっているのか、検討する必要はあるだろう。
 だが現実には格差は(資産格差も所得格差も)人類が経験したこともないほどに広がり、ほとんど絶望的な状態である。著者が書いているのとは逆の意味で資本主義の断末魔が来ているような様相だ。
 これはどこから来ているのか。
 著者は情報は大衆に無償で譲与されるというが、現実には情報産業が儲かるシステムを独占的に所有している。それが生産手段と呼べるのかどうかは不明だが、少なくとも市場を支配している。この支配によって莫大な利益を得て、それを占有している。
⇒例えばインターネットは非物質財、知的財の生産にとっては昔の機械と工場に代わる生産手段そのものであるが、これは実質的に社会的に共有されている。インターネットは高速度で時間的に分割利用しているから全人類で共有できている、100億倍で動作する電卓は世界に1台で済む。本来的に、物理的には個別的所有を不要にする技術の発達(生産力)がある、これは初めて資本家が不要なった社会が現実化しているということ。政治的変革抜きに社会の変革が可能な時代になっている。資本主義が抵抗している、しかし、その土台は崩れつつある、答えになっていないかもしれないけれど、、。

VIII. 産業分布を何によって計るか

 経済同友会代表幹事の言葉に戻ろう。
 情報産業がトップを独占し、モノづくり産業は見る影もないという。だが、それは企業単位での統計である。情報産業を少ない企業が独占し、モノづくり産業は多くの企業に分散されてまかなわれているとすれば、総量比較では別の結果が出る。
 一般家庭の支出に占めるモノと情報との割合はどうなのか。もちろんモノのなかにいまでは情報が、大量に仕込まれている(農産物でさえ)としても、その情報コストのなかにも、情報労働者の生活にかかわるモノ(衣食住から移動の費用その他)が入り込んでいるはずだ。
 アマゾンが儲けているのはモノの移動を機能的にしたからである。彼らの儲けの基本はモノである。そのモノを作る人々、運ぶ人々、運ぶ道具(航空機、貨車、トラック)を作る人々、その人々の食料を作る人々、そういう循環のなかで、システムの構築者に分け前が偏るとしたら、これはどういう仕組みなのか。

IX. まとめ

 情報産業の肥大化という現実と、その実態の見えにくさ。
 製造業産業と情報産業との違いとはなになのか。
⇒脱工業や脱製造業と言われるけれど、何も脱ではなく今まで(生産効率向上のツールなどと)隠れていた情報要素が公然と明示的に加えられ始めた、工業や製造業の情報化です。ゼンマイを使わない時計やばねを使わない秤やアルコールを使わない温度計へのモノづくりのシフトです。
 マルクス経済学は現代経済にはたして対応できるのか。
⇒マルクスが語っていないことの中に次の社会をつくるときの材料がある、著作はここを探した。
まだまだポートフォリオ(まだ目的を絞らず材料を集積する)段階、本著作はその材料の一つのつもり
現代社会の害悪の源泉はマルクスが行った分析の延長上で説明できるので省略した。

 今後世界はどうなっていくのか。

 著者は、自ら情報産業のなかで生きてきた経験から、マルクス理論を援用しつつ、情報産業を分析し、マルクス理論のなかのすでに無効となっている部分を明らかにし、新たに統一的理論を模索していこうとしている。 その仕事は高く評価されるべきである。

 とともに、情報産業をさらに深く分析していくなかで、理論的可能性と現実との間に生まれているかもしれないギャップについても、検証作業が必要であろう。
 マルクスがイギリス、マンチェスターの工場地帯の、現場からの情報と具体的な統計数字を細かく検討し、さらに500年もさかのぼって労働時間と賃金との関連を探っていったように、まず現場を知るという困難な作業が要求されるかもしれない。
 その意味では著者は有利な経歴を持っている。それを生かして、このうえさらに豊かな研究成果が生まれてくることを、期待して止まない。
⇒石崎さんからは、本書では不要の議論をしていると見えるかもしれない。でもこれは趣味半分だが実利もある、現代社会の事象の中で推進すべきことと抑圧すべきことの区分け、より具体的に言えば、次の社会での経済政策として採用すべきものと縮小すべきことの区分けなどに使えるのではないか。サヨクの経済政策として、反XXの否定形でのものから○○推進へ、肯定形での経済政策を道徳的な面とは別に語るために、、。
何回も同じ内容のコメントを書いてしまいました。

以上

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