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広津柳浪 木下尚江 田山花袋 徳富蘆花 夏目漱石

「民主文学」11月号は、明治150年ということで、明治の作家たちを特集している。これはいずれも短い評論だが、読みごたえがあった。
 論者は順に、田中夏美、久野通広、尾形明子、下田城玄、和田逸夫である。論者も聞いたことのない人が多いが、作家の方も、たとえば広津柳浪などという名前は初めて目にした。あとの作家は一応名前は知っているが、木下尚江は読んだことがないし、徳富蘇峰、蘆花兄弟は同志社の新島襄との関係で少し聞きかじった程度。田山花袋は「布団」しか読んでいない。漱石は何度も読んだつもりでも代表作だけで、50年前に一度読んでそれきりというのも多いし、読んでないかもしれないと思うものもいくつかある。
 いずれも紹介を交えた分かりやすい書きかたで、しかもそれだけに終わらず最新の研究成果に触れながら、なお論者の独自の観点を出している。
 文学研究、作家研究というものも案外興味深いものだなとこの齢になってやっとわかりかけてきた。(こういうことを10代で知っていれば道を過たなかっただろうが)。
 ぼくらは研究者とか学者とかいうものをもっと尊敬する必要があるのじゃないか。
 作家が多岐にわたっているので、内容も多岐にわたって要約できないが、全体の調子としては、庶民を描いた作家にかなり焦点を当てている。その描き方の文学的な欠点(類型化、通俗化)を認めながらも、なおそこに描き出された庶民の像には現代省みるべきものがあるという主張である。
 いまひとつは権力に対する姿勢、初めて知って驚くようなことを何人かについて書いている。収穫が多かった。
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