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増田 勝「Eノート」(「民主文学」18年11月号)

 作者80歳。また老人文学かと敬遠しそうだが、読み始めると、読まされた。民主文学の男の作家には文章の上手でない人が目立つが、この人は書きなれた文章だ。文章が良いとやはり読ませる。深刻ぶらないのがいい。軽快である。
 自分の葬式を棺桶のふたを持ち上げて覗いている。ところが、自分の遺影がしゃしゃり出てしゃべり出したので、棺桶のなかから「おまえは死んだのだから、引っ込め」と怒鳴る。
 この部分がたいへん面白かった。ところがこれが夢の話である。それが残念だ。小説はもともと作りごとなのだから、そのなかに夢が出てくると、作りごとが二重になってしまう。夢の枠を取っ払って書けばもっと良かった。
 しかし、夢以外のところもよかった。たぶん作者の現実だ。旋盤をまわしながら夫婦で小説を書いてきたのだという。その最愛の奥さんを若くして失っている。
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