FC2ブログ

プロフィール

まがねとおる

Author:まがねとおる
無名人
新潟の同姓同名はまったくの他人
以上

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

FC2カウンター

カテゴリ

リンク

RSS

「民主文学」18年12月号 その2

  山地八重子「藁葺屋根の保育園」
 この人もほとんど同じ年。堺に保育園を作る話だ。保育園がまともにない時代だった。保母と、子どもたちの父母とが協力して運動し、資金も集め、市当局と掛けあい、その協力も得、物件も探し出し、大学の教授を理事長に迎えて設立する。
 ぼくの子供たちも保育園で育ったが、どんな苦労があったのかぼくは全然知らない。まったく同じ時代だから、苦労はあったのだろうが、地域によって事情も違っただろう。
 団塊二世が一斉に生れた時であり、共働きの始まりであり、核家族の一般化したときでもあったから、保育園はやっと始まったばかりとも言えたのだろう。
 ぼくらは知らず知らず時代の変わり目を生きてきたようだ。この作品にも感慨深いものがあった。
 それにしてもあの時代の人は困難があればすぐに団結して解決に乗り出したようで、いまの人たちよりも積極的だったように思える。

  本村映一「娘はセッター」
 この作品には一言だけ。タイトルがふさわしくないという選評を読んだ。けれどもぼくはそうとも言えないと思う。最初のうち娘はただバレーボールでセッターをやっているというだけで、娘の話ではないし、まったく関係ないじゃないかという感じだが、ラストに来て、このタイトルが微妙に効いてくる。母親が離婚を決断するその決断をセットしたのがまさしく娘だからで、かなりはまっているように思える。
 弁護士に相談しても、「結局、あなたの決断次第です」という展開はそれが現実なのだろう。選ぶのは本人だ、本人が選ばねば弁護士には何もできない。ただ、そういう相談をできるというだけで物事は前に進んでいく。
 夫が相談に乗る相手が美人なのを見て妻が夫をからかう場面が面白かった。けっこうエンタメになっていた。
 タイトルも読者をひきつけた。

 あとの二作もそれぞれに面白かったのだが、とりあえずはここまで。
関連記事
トラックバック
トラックバック送信先 :
コメント
▼このエントリーにコメントを残す