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谷本 論「社会主義リアリズムとは何だったのか」

 この論述が手塚英孝賞をとったことは、ぼくには多少衝撃だった。手塚英孝についてもその名を冠した賞についても何も知らないが、たぶん民主文学会がこの論述を公認したということだろうと思ったからである。
 最初にこの論述が出たときも驚いたのだが、ひとつの論として載ったということなのだろうと思った。だが、今回、それはひとつの論から公けの論になったような気がする。
 周囲の反応を知ろうとして力が抜けたのだが、若い人は「そもそも社会主義リアリズムって何?」という感じで、その言葉自体が初耳なのだ。周辺では古い人が引退してしまって、残っているのは一人だけなのだが、その人も理論問題には最初から興味がない。
 そういうことだったのかーーそんなものにこだわっていたのはほんの一部の人間だったのか。
 ぼくにしても、その言葉の意味について特に考えてみたことはない。70年ころの共産党関係で文学に関心のある人たちのあいだで、なんとなく交わされた言葉で、ぼくはむしろ無視していた。ぼくは政治的には共産党に関心を持っていたが、文学としては、彼らの論には興味を持てなかった。ぼくは全然違うところで小説を書いていた。
 民主文学に参加したのも、別にその会の文学論に賛同したからではない。たまたまその会が身近にあったからだ。そしてむしろ、民主文学的なものに反発するような形で書いてきた。
 反発したということは、無視できなかったということなのだろう。だから、「社会主義リアリズム」は、なんとなく気になるイズムだったのだ。
 今回、谷本論はこれを「単にスターリンの独裁のための手段であり、およそ論とも呼べない論である」と切って捨てた。見事だった。衝撃が走るだろうとぼくは思った。
 だが、どこにも衝撃はない。それどころか、あっさり公認されてしまった。すでにそこまで人々の意識が来ていたということなのか。というか、最初からそんなものをありがたがっていたのはほんの一部の人たちで、他の人々は最初から無関心だったということなのかもしれない。
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