とうてらお作品への追加
批評 - 2018年01月18日 (木)
追加
「語り口の良さ」と書いたがそれは読んだ印象で、なぜそう感じたのかと考えてみることを忘れていた。いま思うと、それはよけいな感情的な叙述がないからだ。書いたことを、事実とさえ主張しない。記憶である。食い違う兄弟の記憶である。それだけを書く。そこによけいな感情の表出もなく、断罪もなく、理屈もない。でもその時、読者にはすべてが伝わってくる。
「語り口の良さ」と書いたがそれは読んだ印象で、なぜそう感じたのかと考えてみることを忘れていた。いま思うと、それはよけいな感情的な叙述がないからだ。書いたことを、事実とさえ主張しない。記憶である。食い違う兄弟の記憶である。それだけを書く。そこによけいな感情の表出もなく、断罪もなく、理屈もない。でもその時、読者にはすべてが伝わってくる。
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