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「三中総」感想  植田与志雄

 筆者による改訂版が出たので、再掲載します。内容の変更はありません。文章が一部訂正されています。(石崎)

2017.12.3 「第3会中央委員会総会/志位委員長の幹部会報告と結語」の感想 12.06 植田

1.賛同、期待できるところ

*敗北を反共シフトなど他者のせいにしていない、ここは昔とは違った。
「皆さんの大奮闘を結果に結びつけることができなかった原因は、わが党の力不足にあります」
「今回の得票の後退はかつてのような共産党排除の壁に追い詰められての結果ではありません」

*最近の共闘の経験から、異なる意見の相手とのコミュニケーションの大切さを学んだ。
 リスペクト、双方向、などあたらしい言葉は唯我独尊体質から、開かれた党へ転換を図る努力の現れ。
「共闘によって党全体が鍛えられた。共闘の時代にふさわしい党づくり、共闘は相互に相手をリスペクトしてこそすすむ。わが党が独自のたたかいをしていた時代は政権批判と野党の問題点を指摘することでわが党の値打ちを語るやり方だったが、共闘の時代ではそれは適切ではない」「綱領と未来を語り合う集いは……双方向で」「ネットを通じて登録・参加し、双方向型の交流を行い」

*共闘から生まれたコミュニケーション重視路線を指導部内で定着させ、党内にも浸透させてほしい。
 指導部が共闘から学んだ、これが共闘の最大の効果ではないか。
 共闘重視は主張の異なる者同士でのコミュニケーション「和して同ぜず」の尊重に進むだろう。
 そしてこの指導部の体質改善はやがては党全体の意識変革にも向かうであろう。
 内部からの改善は無理でも共闘が、外部からの圧力が、党の体質改善の引き金になればそれでよい。

2.イマイチ疑問なところもある

*党の深刻な現状を直視しているのかが疑問。
 提起された今後の目標との落差が大き過ぎる。
・選挙結果は<606万票11.4%20議席>から<440万票7.9%11議席>へ後退。
・1年間での党勢は党員11000人、日刊紙13000、日曜版63000の減少。
・上記現状に対して「次の参院選では比例代表で850万15%以上を目標」。あまりにも非現実的では!
 これほどの退潮傾向の中で出す目標だったら、この退潮傾向を打ち破る奇策(アイディア)が同時に提示されているべきです。これは目標を設定する指導部の責務です。企業の経営者だったら具体的な実現可能な打開策なしに現状への認識を欠いた目標を提示したら一蹴されます。さらに、このような目標を無批判に受け入れる組織全体への不信も広がる。まるごとの理解を求めるのだから、理解は肯定的な面ばかりではない、拒否も含めた理解でもあることに敏感になるべき。

*「選挙活動をいかに日常化するか、が教訓だった」は疑問。
 後退は選挙活動の不足で競り負けているからではない。立民への高支持と党から彼らへの支持の移動は彼らの選挙活動によるものではないだろうから。下部党員をこのまま選挙活動に消耗させることに意味があるのかの再検討が欲しい。

*選挙は各党の<政策プラス党全体への日常的な評価の積み重ね>が大勢を決めるだろう。
 自力不足の中身は<国民が買いたくなる党の商品>の不足ではないか。この分析無しに<自力不足>を後退の原因とするのは「敗戦は国民が弱かったから」と同じ。商品力は「綱領と歴史と政策と共闘」への有権者の評価なのだから、ここへの分析が必要。負の商品力もあるとすれば「社会主義」は負の商品力。<社会主義から離れるか、社会主義の再建リニューアルか>をも議論すべきではないか。

*市民と野党の共闘は逆流を乗り越える成果を得たのか。
 市民連合の実体はどうなのか、広範な市民がこの共闘に取り組んでいるかのようなイメージだが私の身近で市民連合の姿を実感することがない。我田引水の誇大宣伝は見破られて「また? それホント?」と権威を失う。もう少し禁欲すべき。

*報告の中に日本経済の動向分析がない。
 安倍の勝利は経済の一定程度の好調さによる、とくに若い層の支持はこれであったが党は選挙政策では実質的にはここを争点にしていなかった。安倍はここを最大の売りにしていたけれど党の「格差と貧困をただす経済民主主義」では実質的にそこに対置する政策たりえなかった。これは、現代資本主義をいずれは消滅するものとして具体的分析を怠ってきた今までの綱領路線の持つ大きな弱点でもある。

*安保法制や改憲などに関心を持つ人たちも存在しているけれど、有権者の圧倒的多数が今回の選挙で政党に求めているのは、日本社会が人口減少と高齢化の進行に対応できるかどうかではなかったか。
 綱領路線は<対米従属、財界中心の批判>だけれど、これの具体的適応においてまだまだわが党の政策は貧しいのではないか。内容をもっともっと具体化して現実との接点のある形になっていなければ「集い」でも双方向の対話が成り立たないのではないか。 以上

◆選挙直後の幹部会声明への感想 29017.10.25

 様々な分析があるでしょうが、党への支持についてだけ見ると、やむを得ずの雨宿りでない、言い過ぎかもしれないけれどそれなりの愛情と期待を持つ支持がはっきりした、と言えるのではないか。いわば真水の支持です。この真水の支持は2001~2004頃と同じ440万票の水準です。この真水支持を増やすにはどうするか、これが今回はっきりした全党の課題ですよね。
 結果が判明した直後の10月23日に幹部会声明「総選挙の結果について」が出されました。
1.比例では606万(11.4%)から440万(7.9%)への後退で残念な結果
2.教訓と総括は次回の中央委員会総会で考える
3.立憲民主の躍進と市民と野党の共闘の議席増は大きな喜び
4.3野党と市民の連帯「共闘の絆」「連帯の絆」ができて新しい友人を得た、選挙で得た最大の財産。
5.第一は綱領、歴史、理念をまるごと理解して、まるごとPを支持してくれる方を広げる
6.第二は党の自力を強める
 少なくとも20年近く支持が広がっていないのだから総括と教訓は綱領の吟味にも及ぶ可能性はあるでしょう。それを含む議論は2で行われるのですが、その議論を待たずに5で現綱領の再検討の可能性を否定しています。焦った結論のように見えます。じっくり考えるいい機会ではないでしょうか。

◆選挙一か月後の感想 2017.11.25

 結果が判明した直後の10月23日の幹部会声明では「教訓と総括は次回の中央委員会総会で考える」となっていますが、その後中央委員会総会が開催されたとは聞いていません。日刊紙では幹部会声明に学べと連日繰り返し書かれています。党の犠牲的な努力によって全体の進歩に貢献した、紙面はこの肯定的評価ばかりです。しかし幹部会声明とそれ以後の紙面にも600万票から440万票に後退したことへの指導部としての反省も責任も全く語られていません。600万から440万への後退という犠牲を払って全体を押し上げたことを肯定しているのです。これに対して指導部のどこからも何の異論も出ないのか? 党が消滅しても革新勢力が前進すればいいのか? そんなこと誰も思ってはいませんよね、どこか変ですよね。   
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