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在野の一社会主義者の遺稿から(その3)

【不破哲三「科学的社会主義か『多元主義か』田口理論の批判的研究」(前衛1月号)】に対する反論

「不破氏の姿勢は科学的ではない」
 この論文は徹頭徹尾、田口論文を否定的に批判している……学ぼうとする姿勢が全然ない。

 不破氏は人から学ぶ必要がない程、立派だと考えているのか……このような独善は科学とは無縁のものである。

 不破氏は論文中、レーニンですらブルジョア経済学者の論文から批判的に摂取すべきものは摂取して階級的金融理論を作り出した事を述べている。それならどうして田口氏の心配している前提を批判しながらも摂取すべきものを肯定しようとしないのか。

 田口氏は世界の共産党(殊に政権を握っている)が独善と専横に陥った事実を心配している。不破氏は田口氏が心配している内容が事実無根とでも言うのか

 ソ連、中国、東ヨーロッパの共産党の実態に就いて日本共産党はかなり正しい批判をしている。それなら10億以上の人口を有する社会主義国家の共産党が大きく道を外れ(終局的には立派な社会主義を建設して呉れると確信しているが)たのか。アクシデントと強弁し、日本共産党のみ違うと言っても……人民大衆は納得して呉れるであろうか?
 自身の痛みとして感ずる姿勢が必要ではないでせうか?
 共産主義革命は今世紀最大のロマンであり、且つ壮大な人類の実験である。実験であるからには試行錯誤の誤りは避けられない。この誤りを正して真理に接近してゆくのが弁証法であり、正しい科学的姿勢である。

 事実から見て世界共産党の歴史の中で何か重大な誤りがあったと虚心に反省する方が自然であり、この点検こそが「科学的」姿勢でありませう。

「党の独善の防止は一握の指導者の良心に期待する以外に方法はないのか」
 これが田口氏の問題提起であり、不破氏の論文を読む限り、どうもこれより外に方法がないようである。よしんばそうであるならば、日本人民の運命への責任の重さを想い、もっと謙虚になってほしい。

「最近の党の凋落傾向に対して不破氏は謙虚に責任を感じないのか」
 彼は最近の党の凋落の事実そのものを認めたがらない、又かりにあったとしても、それは反共シフトや下部党員の努力の欠如(中央は正しい事ばかり力説すれば結局そう言ってることになる)のせいにし、指導者としての反省が全然ない。
 昭和30年代、党は6全協前の誤りの反省の上にたち、宮本顕治を中心として新しいモラルを引っさげて大衆に接し、党は大きく大衆の支持を得た。

 今の時代に大衆の真に欲し、胸を打つようなモラルを党は(殊に指導部)打ち出せないか?
 この欠如に党の凋落の真因はないか?

「しっかりした革命路線を以て反論していない」
 不破氏の論文中の説明では多数による革命であり(ここまでは綱領であり私も賛成である)これは具体的に言えば議会で多数を占める運動と機関紙中心の党拡大であると彼は言う。

 これだけでは貧弱過ぎないか?
 綱領ができて17年、路線の具体策がもっと内容豊富であって欲しい。
 内容とは問題を全部並べる事でなく、重点的なものを簡潔な具体的処方箋で示す事である。

「階級闘争の闘い方に就いて」
 階級闘争は勿論必要であろうが、これは味方以外をヤッツケル事だけではない。

 党は新しい時代の主人公として相手から尊敬を得た時に本当に勝った事であり、バーバリスティックに相手をブン殴った時ではない。

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原稿提供者による注:
 執筆時期が明記されていないけれど、田口不破論争が1970年末から1980年だったので
おそらく1980年に書かれたと思われる。
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