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オーウェルとドイッチャー  Tさんに

 <しかしアメリカなどでは、一般的には反共主義のバイブルとしても扱われた。アイザック・ドイッチャーは1955年に書いた『一九八四年 - 残酷な神秘主義の産物』の中で、ニューヨークの新聞売り子に「この本を読めば、なぜボルシェヴィキの頭上に原爆を落とさなければならないかわかるよ」と『1984年』を勧められ、「それはオーウェルが死ぬ数週間前のことだった。気の毒なオーウェルよ、君は自分の本が“憎悪週間”のこれほどみごとな主題のひとつになると想像できたであろうか」と書いている>

 ドイッチャーのこの文章はぼくも読みました。けれどもこの言葉がアイロニーとして発せられていることは、もちろんご承知でしょうね。
 芸術を理解できない一般大衆がジョージ・オーウェルの作品をとんでもなく誤解していることを嘆いているのです。
 芸術にはそういう危険がつきものです。

 文学作品に論理的整合性を求めるのは筋違いでしょう。また、大衆啓蒙的役割を期待することもできません。

 しかもそれは、なおかつ何かなのです。不幸なことに、誤解されることの多い作品であっても、それを上まわる何かを社会に還元する作品であろうと思います。

 ぼくは全肯定や全否定の態度は、何事に対しても取りません。現実に直面して、どこに問題があるのか、どこに解決の可能性があるのかを探ろうとするだけです。

 世の中に「ひらけゴマ」はありません。「ひらけゴマ」ではないものを探し求めるのが文学であろうと思います。
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715:管理人のみ閲覧できます by on 2017/10/22 at 15:59:21

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