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憲法9条(第1回) 日本の戦後処理

1、日本の戦後処理

 ひとつの例として国境問題を挙げた。
 だが、それは日本の防衛問題の一部にすぎないし、全体的にとらえていくためにはもっと別のアプローチが必要だろう。
 ぼくは日本の防衛という問題には日本の戦後処理のまずさという問題を避けることができないと考える。
 日本のやってきたことは、ヨーロッパの帝国主義列強がやってきたことの後追いであった、ヨーロッパは数百年にわたって、すべての大陸に甚大な被害をもたらした、なぜ日本だけが責められるのか、それは日本が第二次世界大戦の敗戦国だからだろう、という強固な世論がある。
 そこには一面の真理があるかもしれない。しかしそれを言っても物事は前へは進まないのである。ヨーロッパが悪かろうと悪くなかろうと、日本が東アジア、東南アジアでやってきたことは事実としてあり、この問題を解決しない限り、アジアにおける日本の地位は不安定であり続けるし、防衛という問題はすべてそこが出発点である。この問題さえ片付けてしまえば、我々はヨーロッパが数百年間やってきたことも、アメリカが第二次大戦後世界中でやってきたことも、さらにいま中国がみせる不穏な動きもすべて批判する権利を持つことができる。
 外国の脅威に備えなければならないという。だがなぜ、外国の脅威をなくそうとしないのか。日本がアジアにおいて信頼され、尊敬される国になっていないことこそ、脅威の最大の原因ではないか。日本はまだ国際社会において名誉ある地位を占めていないのである。
 ここを放置したうえでの日本の防衛などあり得ない。それは防衛ではなく、再び戦争を始めるということだ。
 まず過去の罪を真摯に認め、謝罪すること。少なくとも政権与党に属する政治家からこれに反する言動を出さないこと。常軌を逸した人種間、民族間の憎悪をあおる行動に対して、何らかの法的措置を講ずること。学校できちんと侵略の事実を教えること。
 そして戦時の個別賠償交渉に応じ、何らかの誠意を見せること。政府間では、賠償しない代わりに経済援助する、実質的にこれが賠償であるという形で決着させたかもしれないが、そもそもこれがまずかった。被害者個人は少しも救済されていないのである。
 韓国、中国との間では、少なくとも政府間では一応決着させたことになっているだろう。しかし、北朝鮮に対してはそれさえ何ひとつ始まってもいない。これも非常にまずい。
 すべてはここから始まらねばならない。50年前にやらねばならなかったことを我々はやらずにきた。これを片付けてしまわねば、普通の国家間の関係など構築しようがない。
 その余の問題は、これを前提とせねば論じることすら難しい。
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