プロフィール

まがねとおる

Author:まがねとおる
FC2ブログへようこそ!

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

FC2カウンター

カテゴリ

リンク

RSS

マルセル・モース「贈与論」

 最近この種の記事の断片を見かけたと思っていたら、昨日少しまとまった記事が朝日に載った。
 マルセル・モースが1924年に発表した「贈与論」である。高原さんがずっと話題にしていたのはこれだったのかと気が付いた
 マルクスは「資本論」を論じるにあたって「交換」から始めた。「交換」のメカニズムを明らかにせねば「資本」の構造が解明できないからだ。しかし彼は「交換」の「起源」には興味を持たなかった。それは彼の研究対象とは当面関係なかったからである。
 モースがこれに関心を示した。どこから、なぜ、「交換」が始まったのか。そこにこそ経済活動の根源があるのではないか。
 モースによれば「交換」は「贈与」から始まった。「贈与」と「お返し」こそが「交換」の「起源」であった。
「贈与」とは「無償の行為」である。人はなぜ「無償の行為」をなすのか。
 ところが本来「無償」である「贈与」に対して人は「お返し」しようとする。この「お返し」によって、「贈与」はその本来性を裏切って結果的に「有償」となり、ここに「交換」が生まれる。人はなぜ「無償の行為」に対して「お返し」をするのか。
 モースはアメリカ先住民や、太平洋諸島の人々の社会生活を研究して、その実態を克明に記録した(らしい)。しかし、人がなぜ「贈与」し、「お返し」するのかという根源的な問いには結局答えることができなかった。彼はマオリによる説明を回答として記した。
 いわく「贈与された物には精霊が宿っていて、受け取った者に返礼を強いるのだ」
 人間はまだ謎に満ちた生物である。
 高原さんもこの問題にずっとこだわっていたが、はたして何らかのヒントは得られたのだろうか。
関連記事
トラックバック
トラックバック送信先 :
コメント
▼このエントリーにコメントを残す