FC2ブログ

プロフィール

まがねとおる

Author:まがねとおる
無名人
新潟の同姓同名はまったくの他人
以上

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

FC2カウンター

カテゴリ

リンク

RSS

2020年02月のエントリー一覧

  • 姓、氏、苗字

     姓、氏、苗字は「たんめん老人」もいま書いているし、コメントでも疑問が来たが、時代変遷が大きい。姓は元は八色の姓で、じつは八色になる前もあって、臣、連で始まっていた。その臣、連の頭に、真人、朝臣、宿祢などが乗っかったので、臣、連などが下のほうになってしまい、やがて消えた。真人は天皇家から派生した氏族、その下が朝臣、宿祢だったが、平安時代に入るころには、真人も宿祢も消えて、みんな朝臣になった。事実上...

  • 「まがね」原稿開始

     茨木のり子は自分のやっていることを吹聴しない人だったようで、朝鮮語を勉強していることを誰も知らないうちに、韓国の詩人の詩を翻訳、出版するところまでいっていたという話だ。 けれども、ぼくは彼女と違って怠け者なので、宣言しないと何もしないので、ここに表明しておく。「まがね」62号の原稿にやっととりかかった。「タイムマシン」の完結編30枚を、3月じゅうに書き上げる予定。なんだ、一日一枚じゃないかというが、...

  • 「執権」に追加、そして保守について

     もうひとつだけ「執権」に追加。 姓(かばね)、氏(うじ)、苗字の件。 細川氏が「基本知識」として書いたことはぼくにとって全部常識であったと書いたが、姓、氏、苗字については以前このブログで間違ったことを書いていた。 源平藤橘は四姓であるというのが頭にあって、でも一方に八色の姓(真人、朝臣、宿祢等々)があるので変だなとは思ったのだが、源平藤橘は姓であると書いた。これは間違い。姓はあくまでも八色の姓。...

  • 「執権」の改善点

     この本に注文を付けるとしたら、ふたつだけ。 ひとつは系図だ。たくさん系図があって便利なのだが、それぞれバラバラに関連個所に置いている。他のページから見たいと思ったときに不便である。全部まとめて、最初か最後のページに置けば便利だと思う。系図どうしを参照することもできるし。 あと、年表が欲しかった。簡単でいいから、系図と同じ場所に付けてくれればよかった。...

  • 「執権」補足と「樹宴」について

    「執権」を買い求めたのは、たんめん老人のブログが紹介しているのを読んで面白そうだと思ったからで、期待にかなった。本の内容についてはたんめん老人のブログがかなり詳しく紹介しているので、それを読んでいただきたい。 義時については今回初めて彼の存在の面白さに出会った。終始時政の陰にいて「何もしない」ことが自然とその存在感を高めていき、最後に時政を排して決然と立ち、承久の乱に立ち向かう。細川氏による面白い...

  • 細川重男「執権」 講談社学術文庫 2019年

     数十年ぶりに歴史書を手にした。もともとは文学よりも歴史のほうが好きだったのだが、途中で道がねじれてしまった。70年ころに、一般向きの歴史解説書を多少読んだが、古代史が中心で、頼朝の勝利のあたりで止まってしまった。その後いつ頃だったか、蒙古襲来との関係で、時宗については少し読んだ。そのあと何も読まなかった。 久しぶりに読むと、やはり自分は歴史が好きなのだということを思い出した。著者は62年生まれ、たい...

  • 「クレーン」41号

    「クレーン」41号発行。 今号は中山茅集子(ふくやま文学元会長)特集。 12名による中山諸作品評。ならびに編集者和田伸一郎によるインタビュー。インタビューが面白い。 中山茅集子の知られざる人生と文学の遍歴。 樺太から札幌、三原、府中。敗戦と特攻兵の生き残りたちから花開いたビンゴルネッサンス、画家中山一郎との出会い。中央公論新人賞のころ、そして身近に接した井上光晴の人となりまで。 注文先 〒371-0035 前...

  • 「樹宴」18号

    「樹宴」18号発行 内容  大丘 忍  「地獄病棟」       23ページ  木沼駿一郎「ふうせん」        12ページ  石崎 徹  「『異邦人』の読み方」 35ページ  木沼駿一郎「日記帳から」       2ページ  守屋陀舟  「迫川変事」       52ページ 届いたばかりでまだ読めていないが、それぞれ長さも手ごろで面白そうな内容である。 5冊来たので、手元に2冊残して、3冊はとりあえず3人...

  • 自分の「異邦人論」に見つけた欠陥

    「異邦人論」が本にならないうちから、すでに批判のコメントが寄せられている。承認したのでクリックしたら読める。ブログ上で論争してもあまり意味がないので、反論はしない。批判は遠慮なく寄せていただきたい。よほどおかしなもの、長すぎるもの以外は無条件で承認する。評価は読者にゆだねる。 すでに、自分自身、いくつか欠陥を見つけてしまった。先日書いたムルソーへの共感の是非に焦点をあてて書くべきだったということも...

  • 野川 環「マイホーム」(「民主文学」20年3月号)

     まずは、傑作と言ってよいのではなかろうか。日本語の使い方にかなり難点があるのだが、構成はうまい。人物もよく書けている。ストーリーを急ぎすぎずに、ひとつひとつ丹念に描写している。読者を飽きさせない。現代社会の闇の部分をうまくつかみだした。 欲を言えば、これだけではまだありきたりなので、もうひとつ突き抜けてほしかった。でも、ひとまず成功だ。 問題は日本語力である。言葉による表現なのだから、言葉を磨く...

  • 「民主文学」20年3月号

    秋元いずみ「マア君とクマ」 今月号は、「若い世代特集」と銘打っている。この人も若いのだろうが、「民主文学」誌上ではもはやベテランだろう。 書きなれた筆致で、少年の心の闇の部分を、読者には隠したままで引っ張っていき、最後に謎を解き明かす推理小説的手法をうまく使っている。心温まる一篇。日常生活的な細やかな表現は女性作家の得意とするところだ。わかっているようで、じつは何もわかっていない若い女教師への皮肉...

  • 谷川俊太郎選「茨木のり子詩集」岩波文庫 2014年

     駄目なことの一切を 時代のせいにはするな わずかに光る尊厳の放棄 自分の感受性くらい 自分で守れ ばかものよ この詩のこの部分を目にした人は多いだろう。いろんなところで引用されている。記憶に残る詩だ。同時に、ちょっと生意気な詩だな、と感じなかっただろうか。ところが詩の全体を読むと、こうだ。自分の感受性くらい ばさばさに乾いてゆく心を ひとのせいにはするな みずから水やりを怠っておいて 気難かしく...

  • 空猫時也 追加

     年代が少しずれている感じがする。リーマンショック直後に高校入学となっている。リーマンショックは2008年だから、12年前の話だ。高校入学は15歳だから、2020年現在の主人公は27歳となり、作者より5歳若い。若いのはいいのだが、20代半ばでロシア語講座に通い始めてその数年後の現在が27歳では計算が合わない。...

  • 空猫時也「光射す海域へ」(「民主文学」20年3月号)

     88年生まれ、32歳。 また一人、個性的な新人が現れた。 もっとも、語っている内容にそぐわない生硬な単語や言いまわしが多く、こなれた文章ではない。ぎこちない。素人っぽい。 でも逆に、それが個性だともとれる。 流暢な日本語を駆使した文章がすぐに忘れ去られ、ごつごつした一見不器用な文章が印象に残ったりする。 結局、書いている内容に個性を感じさせるものがあるのだ。 とはいえ、そこにもぎこちなさはあって、い...

  • ライトノベルとふたたびスージーアウトサイダーについて

     50年前、庄司薫の「赤頭巾ちゃんシリーズ」は一通り読んだ。いま思えばライトノベルのハシリだったのかなとも思える。その当時の高校生の話し言葉を使った小説だ。 つまりそれまでの日本文学にはない文体だった。でも、少しの抵抗もなく受け入れた。若かったからだろうか。 いやいや、そんなことじゃない。ライトノベルと赤頭巾ちゃんとは次元が違う。赤頭巾ちゃんは文学だし、ライトノベルは到底文学ではない。と、どうしても...

  • スージー・ヒントン「THE OUTSIDERS」集英社コバルト文庫 1983年

     原題は複数形だが、邦訳はアウトサイダー。なので、読んでみた。 1965年、15歳の女子高校生が書き始め、2年後に出版された。1983年にコッポラが映画化。同年邦訳が出た。訳者中田耕治はこのとき55歳。聞いたこともないようなスラングをやたらと使って翻訳している。14歳の不良少年のしゃべくり小説。 正直言って読みにくく、文庫本1冊に何日もかかった。日本でいうところのライトノベルである。 なぜ読みにくいか。読んで味...

  • 「異邦人論」あとの祭り

     書いたものが本になってから読み直すと、だいたい不満がいっぱい出てくる。本にする前に気づけばよいのだが、なかなかそうはいかない。「異邦人論」を編集者に送って、校正の段階だが、早くも不満が出てきた。でも、あとの祭りだ。手を入れるとなると、大幅に書き直すことになり、校正どころじゃなくなる。 この小説は、要するに読者がムルソーに共感できるかどうかがポイントだ、ということに今更気づいたのだ。ムルソーに共感...

  • 「民主文学」20年2月号

    「異邦人論」にかかりきりだったので、やっと読んだ。それぞれに感ずるところがあった。工藤勢津子「墓地に吹く風」 なんといっても文章がよい。以前からこの人の文章にはほれぼれする。内容的にはたいしたことは書いていないのだが、文章がよいと、この作家の、人々に対する、また人生に対するまなざしの確かさ、豊かさ、とでもいったものを感じさせられるのである。文章力というのは確かに技術なのだが、単に技術ではない。文章...

≪前のページ≪   1ページ/1ページ   ≫次のページ≫