FC2ブログ

プロフィール

まがねとおる

Author:まがねとおる
無名人
新潟の同姓同名はまったくの他人
以上

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

FC2カウンター

カテゴリ

リンク

RSS

2019年12月のエントリー一覧

  • 「異邦人論」の日々

    「異邦人論」にてこずっている。考えてみれば、ぼくが評論らしきものを書いたのは「浜野博論」が最初で最後だった。40年前の話だ。当時から「異邦人論」はたくさんあった。たくさん読んだが、みな忘れた。40年経っていまではうなるほどあるだろう。そこへ付け足してみても意味がないのかもしれないが、(それにフランス語を知らずに日本語訳でやるのだし、ほかの人の論を読まずにやるのだし)、学問的に意味がないのはわかっている...

  • 「異邦人」論の計画

    「異邦人」論を書き始めた。もう正月だから、書きあがるのは来年になるだろう。40数年前、30歳前後に一度、書こうとして資料を収集した。「異邦人」には一言で説明しつくせないところがあり、その部分に迫ってみたかった。「シジフォスの神話」は「異邦人」と同時に読んでいた。「ペスト」もじきに読んだ。「裏と表」もたぶん読んでいた。このとき新たに読んだのは、カミュの10代からの日記(上下2巻)と、カミュが「異邦人」を書...

  • 図、フィクション、言葉

     こういう考えが頭に浮かびました。あなた方工学系の人たちが図を示してイメージを与えようとするのは、私達がフィクションを創ってイメージを受けとってもらおうとするのと、同じことなのではないかと。言葉というものはどこまでいっても不完全なもので、すでに語られてきたこと以上のことを語ることはできない。そういうことについての言葉はまだ存在しないからです。だって言葉というものは、語られることで生まれてきたのだか...

  • 実存は本質に先立つ

     朝日で中村文則の連載小説「カード師」を読んでいる。つくづく連載小説というのは読むのも書くのもたいへんだと思う。いま新聞の活字が大きくなったので、連載小説は一日分が882文字しかない。原稿用紙2枚分だ。その分量で毎日読者を納得させながら、日と日とがつながるように書かねばならない。いまのところこの作者はうまくやっている。だから読むのはたいへんじゃないが、書くのはたいへんだろう。 読むのがたいへんなのは...

  • スターリン

     中国問題での朝日の記事に一箇所間違いがある。 <日本共産党はソ連のスターリン、中国の毛沢東の時代に中ソ共産党と対立し、決裂した> これは正しくない。ぼくの記憶が違っていれば指摘して欲しいが、日本共産党の分裂時代に、スターリンとの関係がどうだったのか、そこはまったく知らないが、統一後の、宮本体制下でのソ連との決裂は、フルシチョフがスターリン批判をしてからだ。日本共産党はむしろスターリンを支持する立...

  • 中国問題など

     今朝の朝日によれば、日本共産党の綱領改定はいまからのことだが、中国に対する批判は2017年からやっていたのだそうだ。 それは知らなかったが、ぼくの党綱領批判はそれよりずっと以前からの話である。 ぼくが退職したのは2009年で、県の党書記長との定期的対話があったのは、まだ働いていたころからだから、10年以上前の話だ。 不破哲三がその著書で、ソ連についてはわれわれには情報がなかった、ソ連崩壊後情報がどっと出て...

  • 中国 党綱領 そして劉暁波問題

     赤旗を読んでいないので周辺情報だが、中国は社会主義を目指してはいないと、日本共産党が認めた。綱領も書き替えるそうだ。周回遅れだが、ともかく一歩前進だ。 では何を目指しているとするのか。ぼくの考えでは、鄧小平以後、資本主義を目指していたが、それは一応達成したので、習近平になってからは帝国主義を目指している。相当危険なところに来ている。 香港問題では、中国政府も中国共産党も間違っていると日本共産党が...

  • 「コンパクト」「鉄砲百合」そして「八月の遺書」

    「コンパクト」と「鉄砲百合」が面白かったというコメントをもらったので、読み返してみた。その感想を書く前に、能島龍三「八月の遺書」に、ひとこと触れたい。これも読んだときは引き込まれて読んだのだ。ところが一月以上経って内容を忘れていた。今回まだ読み直してはいないが、めくっていて内容を思い出した。もう一度読むつもりだが、これは重要な作品である。従軍看護婦が中国での生体解剖に加担した、させられた、という重...

  • 「民主文学」1920年1月号

     50年前に読んだ本は細かいところまで思い出せるのに、きのう読んだ本の内容を思い出せない。これはすでにれっきとした事実だから、承認するしかないのだ。 読んだ本の感想を書くのは、それゆえの備忘録だ。ところが自分の書いた感想すら忘れてしまい、挙句、感想を書いたということまでも忘れてしまう。 悔やんでいてもしょうがないので、先へ進もう。野里征彦「わが心、高原にあり」 連載第1回。<意識はとっくに戻っていた...

  • 「コンパクト」「鉄砲百合」

    「民主文学」11月、12月へのコメントありがとうございました。「コンパクト」と「鉄砲百合」が面白かったそうです。読み返してみます。...

  • ムルソーとはなにか

    「異邦人」に対する人々の反応にショックを受けている。反発するというのならまだわかる。どうやら関心を持てないらしいのだ。「これが世界の名作? なんで?」という反応である。ここまでとは思わなかった。あまりに衝撃的で、自分自身を「異邦人」と感じてしまった。 歓迎してくれると思っていたわけではないが、落差の大きさに、うまく言葉が出てこない。どう解説してよいのかわからない。 考えてみると、この作品を受け入れ...

  • アルジェリア略史と異邦人

     アルジェリアを含むマグレブに、もともと住んでいたのはベルベル人である。ただし、これはギリシャ人からの呼称で、わけのわからない言葉をしゃべる連中という意味だそうだ。古代の遺跡が発掘されている。 最初に征服したのはジュリアス・シーザーで、ローマ帝国の版図にとりこまれた。やがてキリスト教がローマの国教となると、ここにも入ってくる。キリスト教哲学の父と謳われるアウグスティヌスはアルジェリアの出身である。...

  • カメル・ダーウド「もうひとつの『異邦人』ムルソー再捜査」  鵜戸 聡訳 水声社 2019年 2200円(税込)

     名作である。カミュのファンにはぜひ読んでほしい。「異邦人」を、ムルソーに殺されたアラブ人の側から書きなおしたものだ。「異邦人」そのもののフレーズとイメージで埋めつくしつつ、しかも、それを裏返し、アラブ人の物語として成立させた。「異邦人」が半世紀以上にわたって避けがたく持ち続けた、たったひとつの傷を、この作品がみごとに修復した。この二冊はセットで読まれるべきだ。 今日、マーはまだ生きている。 と、...

  • 「異邦人」と「もうひとつの異邦人」

     ずっと抱えていた諸々にいちおう一区切りついたので、「異邦人」を読み直した。若い頃に何度か読んだが、最後に読んでから40年以上になる。土曜日に「まがね」で取り上げるので、久しぶりに手にした。 むかしは少しでも小説に興味を持っている人で「異邦人」を読んでいない人を見つけるのは難しかったが、いまの人はわりと読んでいない。どういう感想が出るか、まったく予期できない。 いま読んでもやはり名作だ。何百年経って...

  • 池戸豊次 「水のまち」 一粒書房 2019年 1500円

     収録作品「鹿を殺す」25ページ「春の獅子」29ページ「水のまち」39ページ「憂いの王」69ページ「寒晒し」 40ページ 合計   202ページ ページ数はそれぞれの作品の(タイトルを除いた)所要ページ数。400字詰め換算では全体で283枚とあとがきに書いてある。ページ数の4割増しくらいが400字詰め換算枚数だろう。 それぞれを完結した短編としても読める。連作作品なので、全体をひとつの中編小説として読むこともできる。 ...

≪前のページ≪   1ページ/1ページ   ≫次のページ≫