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まがねとおる

Author:まがねとおる
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2018年02月のエントリー一覧

  • 「分断と共同」再々論

     この作品を読んでいない人に誤解を与えると困るので、念のためにもう一度書くが、面白い小説なのである。作者の主張も基本的に同意できるのだ。 おもしろいという点で言うと、(ヒントになった事実があったのかもしれないが)基本的にフィクション性の高い小説であるように感じられる。それがかなり読者を納得させる内容となっている。 左翼系の週刊誌の若い女性記者だとか、その同僚、定年後も大学で教えている昔左翼の父親、...

  • 「分断と共同」再論

     自評を読み返してみて、後半部分が伝わりにくいと感じたので、書き直してみる。「今、権力は市民が結束することを極端に恐れているのよ。市民を分断しようとしているのね。小さい芽でも早く潰そうとしているのだと思うわ」 このセリフに実感を持てないのだ。これは主人公の同僚である女性記者の発言だが、ほぼ作者の意見と言ってもよいだろう。 小説全体として語っているのは、「さまざまな意見の違いがあっても、いまはそれを...

  • 永澤 滉「分断と共同」(「民主文学」18年3月号)

     整った文章なのだが、整いすぎていて、小説の文章としては物足りない。タイトルを見てもらっても、どういう文章かは察しが付くだろう。 ところが内容は面白いのだ。文章よりも内容で読ませる小説、というふうに考えれば、文章は気にならなくなる。 30代の女性がいて、<護憲と反権力>の週刊誌の記者である。大手出版社の雑誌部門が分離したのだそうだ。月刊誌なら「世界」などが頭に浮かぶが、「週刊金曜日」かなあ、あれまだ...

  • 松竹氏と連合政権論

     松竹伸幸氏によって為されているところの、各界の意見の一致を探るための行動と提言に注目し、敬意を抱いているが、疑問もある。 ここ数日、共産党と立憲民主党とが連合政権を作るとしたらその安保政策はどういうものでありうるか、という論点でブログ上に連載していた。 松竹氏は先走りすぎているのではないか、とぼくは感じた。 いま「連合政権」というテーマなのだろうか。そこまで民意が熟しているとはとうてい思えない。...

  • 大浦ふみ子「燠火」(「民主文学」18年3月号)

     オキビはふつう熾火と書くので、こういう字もあるということは知らなかった。だが話の内容からいってたぶんそういう意味だろうと類推して読んだ。あとで調べると同じ意味だった。 かぐや姫の話である。竹林に生まれ育って、あらゆる男からの(?)プロポーズを拒否して、やがて月へ旅立とうとしている。 だが、このかぐや姫はじん肺である。9人兄姉の末っ子として生まれ、母親はその産褥で月に旅立ち、「おまえのせいだ」と父...

  • 馬場雅史「多喜二を繋ぐ」(「民主文学」18年3月号)

     この人の現代高校生ものを二つくらい読んだと思うのだが、どちらも高校生の会話の部分はうまいと思ったが、全体としては芝居の台本を読まされているような感じがした。 ところがこのエッセーには引き込まれた。 自分の父親と、さらに祖父(母方か)とがそれぞれ多喜二に抱いていたらしいなみなみならぬ関心が、思わぬ形で出てくるところを書いている。本人は身内の話が読者にとって意味があるとも思えないのだが、といくぶん遠...

  • サルトル チエホフ

     いまサルトルがひどく懐かしい。彼が言ったのは結局、人は自由であり、自由に人生を選択するということだろう。何も選ばないとしたら何も選ばないことを選んだのであり、どんな言い訳も通用しない。自分で選んだ人生に人は責任がある。そして人々が何を選んだかということが、人類の未来を決定する。 決められた未来というものは存在しない。一人一人が何を選んだかということによって未来が生み出されるのだ。もしくは破壊され...

  • 木曽ひかる「JK」(「民主文学」17年11月号)

     驚いた。この人が新人賞をとった時それほどうまいと思った記憶はないのだが、今回はほんとうにうまい。一気に読まされた。 もちろん男のサガで、週刊誌的興味に引きずられたという面もあったかもしれないが。 しかし、読ませたのはそれだけではないだろう。まず、文章が自然だ。新人賞を取ったことで肩がほぐれたのか、しゃちこばったところがない。だから読みやすい。 オリジナリティは、じつはあるとは言えないのだ。どれも...

  • 浅尾大輔の「中本たか子論」

     浅尾大輔の「中本たか子論」は、ぼくには面白かったが、ぼくが中本たか子を知らないからでもあった。知っている人にはいろいろ異論があるのだろう。浅尾大輔が自らのブログで、いささかバッシング(?)を受けているらしい事情を書いている。 批評というものには、その人の属す範疇によってかなりくっきりした特徴がある。そのことをぼくは亀山郁夫の「罪と罰論」を読んだ時に感じた。 つまり、学者(=研究者)、批評家(=文...

  • 瓶の小鬼

    「宝島」「ジキルとハイド」のスティーブンソンに「瓶の小鬼」という小品がある。若い男女のロマンスをからめた物語で、高校時代に文庫で読んだが、印象深くて、忘れられない物語だった。 80年代末の株式暴騰のときにふとそれを思い出した。当時勤務していた製鉄所の下請け会社には、製造業の不調を反映して親会社の製鉄所から放擲された労働者たちが大量に天下りしてきていた。彼らは製鉄所の株を持っている。それがみるみる何倍...

  • 名護

     名護市長選に負けた。朝日が数日前からそういう予想記事を何本か書いていたので、驚かなかった。 基地に賛成したのではない。あきらめたのだ。いくら反対しても少しも変わらないじゃないか。もういい。取れるものを取ったほうがましだ。 理解できる。 日本には地方自治というものはないのだ。「分権」としきりに言っていたのは、もう中央は金を出さないから、金のかかる仕事は地方で勝手にやりなさいというだけの意味で、中央...

  • 「樹宴」13号

    「樹宴」は今回K氏手作りを5冊いただいただけで、「まがね」の常連に配ってなくなってしまった。PDFデータをもらったので、自分で印刷製本屋に注文を出す。いま折衝を開始したところである。 誤字脱字が目に付くが、PDFは修正ができない。そこは目をつぶってもらおう。最近の読者は(作者も)誤字脱字をあまり気にしないようだ。ブログの文章などひどいもので、大学で教えていたような人でも平気で誤変換を放置している。 今回...

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