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2016年04月のエントリー一覧

  • 藤井登美子「天明の篝火」

     出版社名がないので自費出版のようだ。以前から気になっていたのだが、郷土史研究会が招んで、29日の総会で講演することになったので、いい機会と思って急ぎ読んだ。 天明年間の備後福山の百姓一揆を書いている。1780年代、フランス革命の頃である。江戸時代に全国で起こった千数百件の一揆の中で特筆すべきものと言われる。数万人が決起して30項目の要求をすべて呑ませ、全面的な勝利を獲得、しかも一人の犠牲者も出さなかった...

  • 放射能が降っています。静かな夜です。

     和合亮一が、「民主文学」4月号に登場して対談している。二点、注意をひいた。 学生時代に山形文学伝習所で井上光晴と出会った体験を述べている。和合は68年生まれ、光晴は92年に66才で死んでいる、光晴の死んだのが、和合24才のときだから、二人が出会ったのは光晴の晩年だろう。 特にほめたたえているわけではないが、強い影響を受けた人として好意的に述べている。 何が言いたいかというと、これがそのまま「民主文学」に...

  • 短編三作(「民主文学」16年5月号)

     谷本論考への追加説明もせねばならないのだが、先に小説の感想を書く。 久しぶりに「民主文学」のこの月掲載分をすべて読んだ。もっとも連載を除く。連載が二つ入っているので、読みきりは三つだけである。 いずれも老人文学である。若い読者は閉口だろうが、日本自身が老齢化してきており、「民主文学」の作家にその傾向が著しいので、必然の結果である。団塊世代が定年を迎えて一斉に小説を書き始めたのだ。それはまた老人問...

  • 谷本氏の論考について

     谷本論考について書いた感想に、高原さんがコメントを下さっています。ぼくが谷本さんの結論だけを書き論述過程を書かなかったので、結論が唐突に見えたのだろうと思います。 谷本さんの立場を若干追加説明したいのですが、いま他のことを急ぎたいので、ちょっと手が付きません。どなたか谷本文をお読みになった方が手伝ってくださると助かるのですが。 少し言い訳すると、谷本論考は歴史的経過を丹念にたどっており、あまり知...

  • 谷本 論「『社会主義リアリズム』とは何だったのか」(「民主文学」16年5月号)

     二点異論がある(あとで述べる)が、全体として、丹念に資料をたどった良心的な論述だと思う。知らないことばかりで教えられることが多かった。 ぼくが共産党とその文学理論に接触したのは1965年だから、もちろん当のソ連はすでにフルシチョフによるスターリン批判が終わっていたが、日本の共産党はフルシチョフを裏切り者と見なして、まだスターリンを擁護していた。 したがって聴こえてくる文学理論は「社会主義リアリズム」...

  • ムルソーから「ペスト」へ

     1968年生まれの若い人から太宰治、三島由紀夫、谷崎潤一郎、アルベール・カミュについてそれぞれ質問されて、戸惑った。それらの作家に関して、言葉にできるほどの明瞭な考えが自分のなかにないことに気付いたからだ。 太宰はほぼ読んだが、中学三年の時である。以後ほとんど読みかえしていない。三島と谷崎は少ししか読んでいない。カミュもかなり読んだつもりではあるが、何を言葉にできるだろう。 じつを言えば、20代の終わ...

  • 「ふくやま文学」合評会(16年度)

     合評会が終わった。ずっとこれの準備とその関連の事々とで時間を使ってきたような気がする。一段落したので次に移る。「ふくやま文学」に70年前後の世代が台頭してきた。団塊二世である。彼らから鋭い団塊批判が出てきて、耳も痛かったが、参考にはなった。やはり人間いろんな人々と接触を保っていかないと、独りよがりになってしまうね。 週末の「まがね」に向けて「民主文学」を読みはじめる。それが終ったら、月末の「郷土史...

  • 瀬崎峰永「11月のひまわり」(「ふくやま文学」28号)

     すぐれた作品に対しては言うべきことは何もない。これはもう読んでいただくしかない。「ふくやま文学」が手に入る人はぜひ手に入れて読んでほしい。新人作家の誕生だ。 ま、少しだけ内容紹介。 チビ、デブ、コミュニケ敗者、無職無収入、美少女アニメオタク、オナニーやりまくりの、引きこもりのニートの31歳の男と、これまた売れ残りの45才のブス女との恋愛小説である。とんでも負け犬の世界なのに、その爽快さ、切れ味のよさ...

  • その日暮らし

     ブログの更新が滞ってしまった。今後もたぶん滅多に書かないだろうと思う。毎日書けたのが異常であった。為すべきことがあればそんなに書けるものじゃない。 作品集(というほど大げさなものではないのだが、ひとつの区切りをつけるには良い機会かもしれないと思っている)の校正に思いがけず手間取った。最近はわりと早寝早起きなのだが、午前中は毎日校正でつぶれた。 昼飯を食うと、外に出て庭木の手入れにかかる。すべての...

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