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2015年09月のエントリー一覧

  • 新聞連載小説

      夏目漱石「門」 1909年10月26日伊藤博文暗殺。翌年3月8日の朝日新聞。 <「おれ見たような腰弁は殺されちゃ厭だが、伊藤さん見たような人は、ハルピンへ行って殺される方がいいんだよ」と宗助が始めて調子づいた口を利いた。「あら、何故」「何故って伊藤さんは殺されたから、歴史的に偉い人になれるのさ。ただ死んで御覧、こうは行かないよ」> 事件から半年も経たないうちの新聞連載小説の内容である。漱石は政治家を尊...

  • 横田昌則「シグナル」(民主文学10月号)

     読ませる作品である。どう書けば読者が着いてくるかをこの作家はよく知っている。プロのレベルだ。 こういうものを読むと、プロとアマの違いは、小説作りの上手下手ではなくて、量産できるかどうかにかかっているのだろう。売れるためには名前を覚えてもらわねばならず、そのためには忘れられないうちに次々書けるということが条件になる。プロはそれができる人だ。簡単なことではない。 新人賞第5回(2003年)受賞者の新作。...

  • 「中国とどう向き合うか」

     タイトルに示した過去記事に、きょう拍手が入った。去年の6月10日の記事である。一年以上前だ。ときどき古い記事を読んでくださる方がいる。たいへんうれしい。どんな内容だったかと思って読み返してみた。こんな記事を一年前に書いていたのかと少し驚いた。記憶力が減退しているので、自分の書いたものも忘れてしまう。...

  • 佐田暢子「雪の一ト日」(民主文学10月号)

     団塊以上の世代が、数十年前の青年や、現代の高齢者を(つまりは自分たち自身を)書くだけでは飽き足らなくなって、現代の若者を書き始めている。 それは必要なことだ。だが、困難なことだ。容易に成功しない。どこか違和感が残ってしまう。 どこに問題があるのだろう。 ひさしぶりに「民主文学」に立ち返った。半年読めていないが、とりあえず10月号からかかる。じきに11月号の出るころだが。 今月号は歴代の新人賞受賞者の...

  • 立派になった日本の姿に涙

     <安保法制が成立し、日本はこれで、世界で戦争ができる国になりました。 自衛隊は今や立派な軍隊に成長してきています。本番への登場を望む米軍の期待に応えなければなりません。それが米国政府との大事な約束だし、わが国が世界に貢献する道なんです。 政府が総合的に考えて必要と判断すれば、ちゃんと戦争が出来ます。国会対策はまかせてください。特定秘密保護法を盾に、国民が知らなくてもいいようなことは封印できます。...

  • 「わたし」が主語になった

     <今回の運動に触れながら、五野井郁夫は1968年「パリ五月革命」との共通性を示唆している。その「体制転換なき革命」とも呼ばれる運動は「必ずしも政権を取らず、体制転換もせず、けれども決定的にその後の人々のものの考え方には影響を与え」た。それは政治運動というより文化運動であった。そして優れた劇を観終わったとき、観客が、観る前とでは世界がすっかり変わってしまったと感じるように、その参加者の「内面」も「価値...

  • 「続・夕日のガンマン」

     BSで、いっとき映画のチャンネルを契約していたが、ぼくが観ないので妻が解約した。最近になって映画も観なくちゃなと思いはじめて、チャンネルをまわしていたら、BSの3チャンネルで毎日ではないがときどき昼間の1時から映画をやっている。それで何回か観た。 セルジオ・レオーネの「続・夕日のガンマン」を観た。この映画は一度観て、長い映画だという記憶はあったが、今回、観終わって時計を見ると4時ちょうど。3チャンネ...

  • 休暇終わり

     シルバーウイークで孫たちと遊びほうけていた。サーカスへ行った。たのしかった。パソコンを開ける暇がなかった。その間にコメントや拍手をいただいた方々にお礼を申し上げます。 木沼さんから清張を読んでいないとは驚きだというお言葉をいただいた。そのとおり、不勉強そのものです。なるべく早く読みます。読むべき何名かの作家名もいただいたので、順次読んでいきます。 古本屋さんは、瀬戸内晴美を弁護するなら読んでから...

  • 意見の違いについて

     批判はやめてほしいという古本屋さんからの苦言なので、やめることにします。今後は自分の意見という形でのみ述べて、古本屋さんを引張りこまないようにします。(でも、もともとそういう形で書いているつもりのところへ、古本屋さんが介入してくるという感じがあるんだけど)。 ただ二つだけはっきりさせておきます。1. 「戦争は絶対悪だ」というのは塚本晋也の朝日紙上の言葉からの引用です。戦争映画を観念ではなく肉体で撮...

  • 武蔵野扶桑教会

     またいとこの音楽教師が日本基督教団武蔵野扶桑教会の「すずかけ」という機関紙を定期的に送ってくるのだが、8月23日の号をつい読み損ねていた。 きのう読んで驚いた。幾人もが書いているのだが、「安倍戦争法案」反対一色だ。とくにひとりの女性は、たぶんそこそこお歳の人だと思うが、何度も国会前デモに出かけてその様子を書いている。そのなかで、シールズの奥田愛基は北九州の牧師の息子だと書いていた。それで名前の納得...

  • 映画「野火」の塚本晋也

     きのうの朝日に、塚本晋也へのインタビューが載っている。「戦争を観念でとらえず、肉体でとらえた」 と語っている。実際そういう映画だった。どう感想を語ればよいのかわからない映画。言葉にできない映画。それでいて心にずっしりと残る。 それを言葉にすれば「戦争は絶対悪だ」という言葉になる。ぼくはそれでいいのだと思う。この言葉を嫌う人が左翼のなかにもいるようだけれど、それはつまり、植民地解放戦争や、反帝国主...

  • 日本国憲法第12条

     別府葉子が日本国憲法第12条について、いい文章を書いている。我々巷の一市井人がなにを言おうと影響力は皆無だが、シャンソン歌手別府葉子の発言にはそれなりの力がある、だろう。...

  • 吉田恭教「変若水(をちみず)」(光文社2011年)

    「福ミス」第3回優秀作。 作者は1960年唐津市生まれ。大阪の高校を卒業後、30才まで東京で写真製版業に従事、病気になって、医者の勧めで島根県大田市で一本釣り漁師になった。「福ミス」の受賞者には高学歴の、医者や弁護士、コンピューター関係のエンジニア、海外勤務経験者などが多いが、この人は異色である。 そのくせコンピューターには相当詳しく、主要人物は厚生省の役人で、霞ヶ関の描写もなかなかリアルだ。そして医学...

  • 二年前の都議選結果評

     ぼくのブログは訪問者も少ないが、めったに拍手が入らないという点でも際立っている。久しぶりにきょう14時に拍手が入ったので、どの記事だろうとみると、二年以上前、2013年7月3日の<「週刊ポスト」による都議選結果評>という記事への拍手である。二年も前のことなので、ぼくも読み返さねば内容を思い出せない。読んでみると、どうってことのない内容だが、いまでもぼくの思っていることだ。どなたか知らないが、わざわざ古い...

  • 高原さんへ

     ありがとうございます。これから書き直しにかかるので、本の制作を木沼さんにお願いするのはまだいつのことになるかわかりません。どうか気長にお待ち願います。...

  • 高原さんへ

     誤変換の指摘ありがとうございました。思い込みがあって自分では気づかないものなので、指摘していただくと助かります。しかしブログの筆者たちは、誤変換に無頓着ですね。相当教養水準の高い人でも、毎日いくつもの誤変換を放置されています。たぶんあまり気にされていないようなので、指摘を控えています。でも、ぼくの場合は別です。誤変換は見苦しいと感じてとても気になるので、指摘していただくと大いに助かります。「失わ...

  • 「失われた夜のために」について

     駄作だと思って捨てるつもりでいた「失われた夜のために」を木沼さんが読んでくださり、そのうえ立派な本にまでしてくださった。それで、気持ちが動いて読み直してみた。 導入部がいただけない。独創性に欠け退屈でとても読めない。ここは全文捨てて新たに書くしかない。1972年の話なので、なんらかの導入部は必要だが、それが読者をひきつけるよりも遠ざけるものであるなら、ないほうがましだ。 本文が、じつは読むに堪えない...

  • 励ましありがとう

     笹本さん、木沼さん、高原さん、励ましのお言葉ありがとうございます。とりわけ木沼さんは「失われた夜のために」「ノロ鍋始末記」「盗難」「朝」の4作品を立派な単行本に仕上げてくださり、なんとお礼を言ってよいかわかりません。落選通知と同じ日に届いたのでたいへん慰められました。メールを送りましたが、お読み願えたでしょうか。 高原さん、ブログで公開せよということですが、ここで捨ててしまうべきかどうかまだ迷い...

  • 落選

    「福ミス」二次選考4作品きょう発表されました。残念ながら、落選です。これから今後のことをじっくり考えます。...

  • 「名探偵再登場」 1978年 アメリカ

     きょう何気なくテレビをつけたら、ピーター・フォークの映画をやっていて、上記タイトルで、途中から観たのだが、どうみても「カサブランカ」のパロディなのである。それも相当ハチャメチャなパロディだ。先日「たんめん老人」さんのブログで、「マルクス三兄弟によるカサブランカパロディ」というのを読んでいたので、びっくりした。名作はいろんな人がパロディ化するわけだ。ピストルの弾が当たっても本人は気付かず、気づいた...

  • 朝日読者の「それから」感想 後編

     きのうの「それから」感想は前篇で、きょう続きがあった。きのうは好意的感想だったが、きょうは反対で、代助批判に溢れている。「働きもせずに偉そうなことを言うな」という意見が圧倒的だ。でも、代助は実在の人物ではなく漱石が作った人間だから、これを批判しても何の意味もない。 なぜ漱石はこういう人物を登場させたのか、というふうに考えねばならないだろう。ところがそれがよく分からないのだ。だから、きょうの読者の...

  • 朝日読者の「それから」感想

     今日の朝日に「それから」を読んだ読者の感想がいくつか載っている。つまらないと思った人が最初から読まなかったのか、感想を送らなかったのか、それとも朝日が感想を選り好みしたのか、ともかく、みな感動している。しかし、そんなものだろう。小説というのは要するに趣味の世界だから、好き嫌いは人それぞれだ。客観的な物差しなんかない。世界中が素晴らしいといってもそれを詰まらないと思う人はいるし、誰も振り向かないよ...

  • 朝日新聞の連載小説

     朝日新聞の連載小説がふたつ終わった。「それから」の再掲と吉本ばななの「ふなふな舟橋」。 ばななから言うと、彼女の作品は初めて読んだが、最初の何回かを読み損ねてしまい、どうも主なストーリーはその何回かで終わってしまったようで、あとは女主人公の、ああでもないこうでもないという思いの叙述だけで、よく内容が分からなかった。内容が分からないなりに、生活を大切にしようという思いは伝わってきて、さすが60年代生...

  • 木沼さん、ありがとう

     ぼくの小説はずっと酷評され続けてきたので、思いかけずお褒めをいただいて舞い上がりそうです。 中編を4編読んでくださったとのこと、「ノロ鍋」「盗難」「夜のために」とあとひとつ何だったのでしょうか。「民主文学」に労働現場が意外に少なく、身辺雑記的であること、特に3K職場がないこと、と比較して「ノロ鍋」「盗難」を評価いただいたのは、まさにぼくの願うところでした。 <現在……闘う労働者を描いても絵空事にな...

  • 高原さんへ

     長い記号を打ち込まないでもコピーすればよいわけですね。なるほどです。論文は見つけましたが、なにぶん長いのでまた今度ということにさせてください。...

  • 木沼さんへ

     メールをありがとうございました。嬉しいメールだったので、こちらで公開で返事を書きます。「ノロ鍋」と「盗難」を縦書に変換して読んでくださったとのこと、掲載した「まがね」が余っていたのに、お送りすればよかったです。たしかに小説は横書では読みにくいですよね。 <と言った>という箇所の多いのが気になったという点、ご指摘のとおりです。ぼくが日本文学をまるで読まずに翻訳ものばかり読んでいたので変な癖がついた...

  • 深木章子「鬼畜の家」(原書房2011年)

    「福ミス」第3回受賞作品。作者は1947年生まれ、東大法学部卒業、弁護士。60才で弁護士をやめ小説を書き始める。 まさに法律の想定問答集というような作品。「え? こんなことってないだろ?」というようなケースが次々出てくるが、そのつど弁護士が顔を出して「いや、法律ではそうなっているのだ」と解説してくれる。まずはそういう興味で読ませる。 ただ「福ミス」作品を読むのももう10作目で、どれも相当長い作品ばかりだっ...

  • 高原さんへ

     おっしゃるとおりです。でもこの問題はもういいですよ。もう終わりました。次へ進みましょう。 ところで、FIT2013を読めということですが、これがまた難題なのです。青字にされているところをクリックしても、黄色い星が出て拒否されます。さりとてこの長い記号を打ち込むのは大変です。たぶんTRIZのホームページを出せばよいのでしょうが、まあ、そのうちということにしましょう。...

  • 鮑彤(パオ・トン)

     きょうの朝日新聞には、鮑彤へのインタビューが載っている。7月にインタビューしたが、現在は取材が禁止されてしまったという。趙紫陽の元秘書である。82才。7年間投獄され、現在も当局の監視下にある。2010年光文社から翻訳本が出た「趙紫陽極秘回想録」を、香港で出版した鮑樸(バオ・プー)の父親である。 この回想録をぼくはたいへん感動して読んだが、たしか清水美和だったか(違ったかもしれない)、天安門で趙紫陽は鄧...

  • エンブレム

     デザインの類似チェックに革命が起こった。もう誰も悩まなくてすむ。 要するに、一次審査通過作品を公開しさえすればよいのだ。そうすれば何万人ものネット愛好者たちが、たちどころに無料で類似品を探し出してくれる。そこで残ったものを自動的に二次審査通過とし、あとは審査員が最終審査して一点を選べばよい。じつに簡単で金も人手も手間も何もいらない。 今回出した損害は大きかったかもしれないが、おかげで今後の審査は...

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