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2014年11月のエントリー一覧

  • 小説とは何か

     文学とは何か、まして小説とは何かについて、ぼくは考えたこともなければ、そういった類の本は一切読んだことがない。考えなくとも小説はそこにあったし、だからぼくは小説を書いてきた。それだけの話である。戦前のプロレタリア運動につながるマルクス主義的芸術論にぼくは興味を持てない。こういったものはどこに根があるのだろう。おそらくソ連の御用理論があった。そしてヨーロッパのレジスタンスの時代にも何らかそれらしき...

  • 1970年 続き

     前記事が単純すぎたと思うので少し付け加える(どのみち単純なのだが)。人生をまるごと肯定できる人にとっては、懐かしさは純粋だろう。だが、なにがしか悔いを感じている人の懐かしさはまた別のものだ。悔いを感じつつ、しかも過去を客観視することのできない人々、この人々が妙な形で過去に膠着する。しかしこの気持ちをぼくはわかるのだ。ぼくの中にもそういうものはある。そしてぼくはそういうぼくと、過ぎ去った日々の客観...

  • 1970年

     30年前「まがね」に書いた小説のいくつかをこのブログの開設時に公開した。あまり読んではもらえなかったが、「幽霊」と「祈り」だけは何人か読んでくれたようだ。 手書き時代の原稿だったので、タイプせねばならず、いくつかは残った。そのひとつのタイピングにとりかかっている。ぜひ読んでもらいたいわけでもないのに、なぜだろうと思うが、手慰みとでも言おうか、360枚脱稿後のなんとなく空虚な心を埋めたいという欲望なの...

  • 高橋恵子「歓送」論

     ひとつ脱稿した心の空隙を埋める作業として、33年前30代半ばで書きかけて中断した作品評を、試みに復刻してみる。中断というよりもほとんど前書き的部分だけで終わっている批評文で、こんなものよりも当の作品を公開した方がよほど良いと思われるだろうが、それはちょっと長い。ぼくの文の方は13枚しかないから、ちょっとした紹介記事と思ってほしい。この作者がいまどうしているか、ぼくは全然知らない。 個人主義の復活   ...

  • 原稿脱稿

     推理小説361枚、もちろんまだ推敲は続けるが、一応書き上げた。いまS氏に読んでもらっている。その結果次第で、捨てるか、来年5月10日をめざして練り上げるかということになる。けっこうレベルの高い新人賞なので、そこそこ書けていたとしても受賞は難しいだろう。挑戦することに意義があるということでいこう。落選の場合は当ブログで公開します。それまでタイトルも内容も一切語れないのでよろしく。 そろそろ次作の構想に...

  • 高原さんへ

    「まがね」56号への感想ありがとうございました。(「まがね文学会」のブログで公開しております。興味のある方は「まがね」のブログを開いてください)。 本日例会がありましたので、コピーして持参し、みんなに読んでもらいました。会外の読者から感想が寄せられるということはどの会員にとっても何よりうれしいことです。 妹尾さんが特に喜んで、高原さんの家を探してみると言っておりました。そのうちお訪ねすることになるか...

  • デボーリンの墓守さんへ

     あなたと古本屋さんとの論争にあまり介入したくないのですが、それはお二方とぼくとの間でいろんな問題がねじれていて、いったん介入するとややこしいことになるからです。 基本的に人間の考えは多様であり、論争してもあまり意味がなく、むしろそれぞれが自分の考えを発表するだけでいいのじゃないか、それを判断するのは読者だろうと思っています。 ぼくはブルジョワ議会主義者で、日本共産党よりずっと右に位置していますか...

  • 高原さんへ

    「平井真」の内容についてのご指摘ありがとうございます。おっしゃるとおりです。本多、梨絵子、平井三人の会話は完全に空回りしてますね。むしろ、広美との会話、中川原との会話(これは電話だけですが)のほうが生きているようです。やはり具体性がないとだめですね。...

  • 原稿

     謎解きが終わって、358枚。あとエピローグを1,2枚付けたいので、360枚か。謎解き部分が10枚くらいは短くなった。 結局丁寧すぎる謎解きは逆効果だろう。推理マニアには詳しく書かなくとも通じるし、マニアでない読者はそもそも謎解きに興味を持たない。最小限の謎解きでよいのだ。それよりもその部分を単なる言葉にしないこと、ちゃんと劇にすることのほうが大事だろう。まだかなり推敲せねばならないが、形はできた。あと重要...

  • 高原さんへ

     ご指摘の意味、はっきり分かりました。「雲が流れていきながら、だんだんちぎれていく」には、時間の経過が必要である。一定時間空を見上げている必要がある。だが、この状況下で平井がある時間空を見上げていたというふうには受け取れない。ということなのですね。言われてみるとそのとおりです。かなりいい加減な文章だったと思います。ここは検討すべきでしょう。 この部分での35年前のぼくの工夫は、日曜日の朝、広美のベッ...

  • 高原さんへ

    「平井真」(1)への追加のご指摘ありがとうございました。ぼくの危惧とは全く異なるご指摘でした。危惧していたのは、はたして夜中に雲の流れるのが見えるのかということだったのですが、たぶん見えるのでしょう。ご指摘はこの部分に対してかなり特別な読み方をしてくださっているようで、たいへんうれしく思いますが、なにぶん35年前の作品なので、部分部分の表現の意図をすべて思い出すということができません。自分の書いたも...

  • 高原さんへ 「平井真」

     高原さん、ありがとうございました。ぼくの(2000字以上の)小説を読んでくださるのは高原さんだろうと思っていたらそのとおりでした。「どこでもない場所」の箇所、ご指摘そのとおりです。原文を損なわずにずっとすっきりできます。もし発表することがあれば書き直します。「夜空の雲」の描写箇所、現実にはありえないというご指摘でしょうか。ぼくも少し疑問を持ちながら書き写した箇所なのですが、当時ネオンに照り映える都会...

  • 原稿とブランデー

     禁煙に取り組んで2か月。原稿が300枚でピタッと止まってしまっていたが、きょうやっと犯人逮捕の運びとなった。1章で書いていたところを2章に分けて、合計30枚。あと、謎解きの元原稿が40枚あるので、足せば370枚だが、謎解きが長すぎると退屈だということだから、これを半分に削って350枚に収める。なんとかめどが立った。 煙草のない苦しさを何でごまかすか。ガムばかり噛んで、歯を悪くした。さいわい咳が出なくなったの...

  • 「平井真」アップ

    「平井真」をアップする。1章33枚だけである。2章は無視する。書きかけなので短いが、ブログ用にはたぶん長すぎるので、読者の便を考えて3つに分ける。本文は新しいものほど上にくるので、後ろのほうから先にアップした。カテゴリーは古いものが上にくるようにセットしているので、たぶん3,2,1になっている。本文がある程度古くなったら、入れ替える。 タイプし損ないがあるかもしれないが、一応原文のままである。ただ「...

  • 平井真(1)

     平井がベッドの中で一人目を覚ましたとき、しばらくの間、自分がどこにいるのかよくわからなかった。頭のまうしろの窓があけはなされ、白いレースのカーテンが風に揺れて彼の顔をくすぐりながらいったりきたりしていた。窓からは空がよく見えた。すばらしい天気で、その眩しさに平井は一度また眼をとじた。すると、まぶたの裏で七色の光の輪が躍りはじめた。頭が痛く、けだるく、睡かった。 そうしてじっとしていると、闇の中か...

  • 平井真(2)

     中川原に電話せねばならないことを思い出し、紙切れを手にとってダイヤルをまわした。中川原はすぐにでた。平井はまた、おはよう、といった。「どこからなの。もう帰ったのか。結構なご身分だなあ。朝帰りだってんだから」多少語尾を伸ばし気味にしゃべる中川原の声だった。「何をいってやがる。誰かとちがって、おれは一週間まじめに働いたんだからな。土曜日くらいは自分のものだ」「それをいわれるとつらいね」「仕事はどうな...

  • 平井真(3)

     車はビルの間の混雑したよつかどの方へと入っていった。それは昨夜、平井が本多や梨絵子と酒を飲んだあたりだった。そのあとで平井は広美の勤めるバーへいったのだ。それもこの界隈にあった。「ま、何だな」と本多がいった。もう三人ともかなり飲んで、何年間も会わなかった気まずさから解放されかかってきていた。「みな、落着くところへ落着いたようじゃないか。昔はお互いいろいろといいたい放題もいったものだが」「ちょっと...

  • サマトラケのニケ

     この人も「失われた時を求めて」とか長編を次々といともたやすく読み上げていく人だが、美術と音楽と旅に特徴がある。しょっちゅう旅をしている。そしていろんな風景を描く。音楽はジャンルを問わず、特にオペラに詳しいようだ、今回「タンホイザー」のどうやら新演出らしいものの感想を書いている。ほかの演出の「タンホイザー」も見ているらしく、それとの比較で論じるのだから、ちょっとついていけないが、わからないなりにふ...

  • たんめん老人

     この人のブログにはいつも感心するのだが、「太平記」から「神曲」まで古今東西の本を読み漁る一方、教育問題など時事問題の本も読み、かと思うと創元推理文庫を読み続けている。今回アメリカ作家のスコットランドを舞台にした作品を語る中で、ドイルとクリスティに触れている。ドイルは推理物ではイングランドが中心だったが、怪奇物ではスコットランドを書いているそうだ。ぼくはドイルはホームズしか読んでいない。クリスティ...

  • ひらがな

     結局350枚を放り出して「平井真」を打ち込んでいる。どうでも小説を書く苦しみから逃げ出したいと見える。 いくつか気付いた点。 昔から悪筆だが、手書きで書きまくっていた時分なので、いまほどじゃない。多少読める字だ。書きなれた字だと思う。ワープロを使うようになって字がまったく書けなくなった。 行末からはみ出した句読点を、ぶら下がりにせずに行頭に持ってきている。こんな書き方をしていた時もあったのだなとい...

  • 高橋恵子 平井真

     ぼくの部屋には水島から持ってきた紙箱が山積みされている。中身は屑原稿である。屑だから捨てるつもりなのだが、一応読んでみてから捨てようと思い、読めないままに放置されている。 今回ちょっと漁った。いま書いている350枚の推理小説の次の作品のめどを立てたいと思って、同じ探偵の短編を二つ書いているのを思い出したのだ。ひとつは出てきた。しかしこれは使えない。固定電話の留守電を使ったトリックで、もはやあまりに...

  • ミス

     またミスった。原稿の一部が消えてしまった。 昨日昼間書く気になれず、真夜中から書き始めて、久しぶりに徹夜した。朝六時でやめて円盤にコピーして寝た。ところが今日読み直していると何かおかしい。最後に書いた部分が消失している。書くつど何度か保存する。途中の保存までは生きている。最後の保存にどうやらしくじったらしい。書き直したはずのところが治っていない。最後にもう何枚か書いたはずだが、それは完全に消えた...

  • 三四郎 服装描写

     昨日からの続きで野々宮よしことの会話が始まるのかと思ったら、田舎出の真面目青年三四郎は結局まともに口をきけず、すぐに場面が切り替わって、いよいよヒロイン里見美禰子の登場となる。三段組の下の段四十行近くをすべて使っている。この段はタイトルも挿絵もないので、すべて文章である。前半は、病院の廊下を美禰子が登場してくるところの描写、後半はその服装を二十行近く使って描写している。 さすがに作家だ。しかし、...

  • たんめん老人のたんたん日記

     表題の名前のブログに、嫌われ者の黒雲が自己主張するユーモラスな詩を発表されています。たいへんしゃれた詩で、シェークスピア劇中の道化がしゃべりそうな内容です。気に入ったので、メモしてみました。関心のある方は開けてみてください。...

  • 小澤 直 追加

     前項に追加する。元原稿はアップしてしまったので、それに追加したのでは、その間に読んでしまった人の目に触れないきらいがあるのでここに追加する。 彼女の作品「借用書」の載った「瀬戸文学通信233号」は、「民主文学12月号」の「支部誌・同人誌評」に届いているのに、一言の言及もない。……と思ったら、9月号に同じ作者の232号の作品を北村隆志がほめている。この欄は、雑誌や作家を励ます意味からできるだけ広範な雑誌・作...

  • エッセーについて

     言うまでもないが、言葉を作るのは、辞書学者でもなければ、学校教師でもなく、まして文部省ではない。小説家は言葉を作るが、小説家だけが作るのではない。それはいつのまにか生まれ、いつのまにか生存権を獲得していく。言葉を作るのは社会の慣習である。したがって、言葉はいつも曖昧であり、厳密に定義できる言葉など存在しない。 広島でエッセーについて少し言葉が交わされたので、書いてみたい。もっとも、エッセーの定義...

  • 高原さんへ

     最新非公開コメント読みました。お手数かけて申し訳ありません。 MAILER DAEMON@yahoo.co.jpというところから、高原さんに送ったメールを、届けることができなかったという通知が来ました。そこまでの英文は何とか読みましたが、そのあと英文交じりのアルファベットと数字の暗号のような内容で、不安を覚えるので消去します。 高原さんのメールアドレスがたくさんあってよく分かりません。確実に届くアドレスを教...

  • 執筆宣言

     当分小説に専念します。ネットにはご無沙汰することになると思います。悪しからず、よろしくお願いします。...

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