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2014年06月のエントリー一覧

  • 執筆経過

     第9章を15枚ほどでまとめて第10章にはいった。ようやく200枚を超えた。あと150枚で終わりである。旧原稿が100枚残っているから、50枚書き足せば終わり。ここまでですでに50枚書き足しているから、半分終わった。 もちろん、不十分な原稿で、直すべきところがたくさんある。だがとりあえず全体を仕上げよう。書き直すのはそのあとだ。 いままでと比べて少し楽な気持ちになれたのは、長くなってもよいのだと気付いてからだ。い...

  • ケイタイ

     いま書いている推理小説は、20年前に書いた原稿がもとになっている。これを現代に変えるとなると、すべての情況設定を根本からやり直すことになる。推理のトリックさえもが成り立たなくなる。登場人物たちの生活の基本も狂ってしまう。 そこで、その時代背景のままにすることにした。すると、それはそれでいろいろと厄介なことになる。 さいわい、ネットのおかげで過去の時代を調べやすくなった。電話が重要な役割を果たすので...

  • ピケティ続

     小説に時間をとられるので(といっても同じところを書きなおしてばかりで前へは進んでいないが)、読書は中断している。新聞もまともに読めない。どうかすると二、三日分をまとめて読んで一日が終わる。またもやジャングルになりかかっている庭も少しは手入れせねばならないし、生活というものは手間のかかるものだ。 きょうの朝日がまたピケティを取り上げている。編集委員の有田哲文はピケティブームの実態を見ようとアメリカ...

  • 右遠俊郎「二升ころび」72枚 34歳

     本論に入る前に少し。 いま本の泉社99年発行の「右遠俊郎短篇小説全集」上下二巻を始めから少しずつ読んでいる。上製箱入り8571円(税別)の高価な本である。日ごろ文庫本しか読まないので、こういう本を手にするのは苦手だ。すでに自分のものになったのだから、どうなってもいいはずなのに、大切に扱わなければならないような気がして、気がひける。もともとモノとしての本には興味がない。ぼくが興味を持つのは内容だけだ。読...

  • 天皇問題

     ついに天皇制廃止論が言論界に出始めた。中森明夫、上野千鶴子、赤坂真理である。きょうの朝日で高橋源一郎が紹介している。 中森明夫は「アナと雪の女王」を引いて、皇太子妃が“ありのままに”生きられないような制度には未来がないと書いた。廃止論とまでは言えないかもしれないが、原稿を依頼した中央公論が理由を明らかにせずに掲載拒否した。嶋中事件の恐怖から立ち直れずにいるのだろう。サンデー毎日に掲載される。 上野...

  • 右遠俊郎「給水塔のなかで」93枚 33歳

     カフカか安倍公房を思わせる作品。 結核病棟を、あまり信頼できない完治の診断で退所することになった数名が、給水塔のなかに隠れて送別会をやる。酔っ払った「ぼく」は、焼酎を入れていた鉄の花瓶を被り、コンクリート壁に頭突きした挙句、すっぽり肩まではまり込み、抜けなくなってしまう。さてどうやって抜くかでそこにいた人々が右往左往する。 単純にドタバタ喜劇として読んでも十分堪能できる作品である。主人公の「ぼく...

  • トマ・ピケティ「21世紀の資本論」

     14日付の朝日だが、パリ経済学校教授トマ・ピケティの「21世紀の資本論」が、この春英訳されるやアメリカでベストセラーになったという記事と、著者へのインタビューを載せている。 記事によるその内容は、600ページの大著にもかかわらず、数式を抑え、文学を引用するなどしてわかりやすく書かれ、米欧での300年にわたる租税資料を分析して、資本の集中と経済的不平等は常に進んでおり、その例外は、1914~70年代だけであるとし...

  • 執筆経過

    雑文 - コメント(20) - トラックバック(0) - 2014/06/23

     現在180枚。第8章は27枚で一応けりをつけた。満足ではないが、ここであまり足踏みするとやる気を失ってしまう。続きを書きつつ、随時立ち戻って書き直していく。第9章は初めて旧原稿にない章になる。どういう章になるか、書いてみなければわからない。どうか根気が最後まで続きますように。...

  • 日本語

    「アナと雪の女王」が出てきて思ったのだが、アナは以前はアンナと表記し、そう発音していた。綴りはAnnaである。以前はローマ字読みしていたのを、近年はできるだけネイティブの発音に近い表記にしようという傾向の現れだろう。 近いというだけであって同じにはできない。なぜなら日本には50音しかなく、ひらがなもカタカナもそれ以外の音を表記できないからだ。 ぼくはもともと耳が悪いので日本語さえまともに聞き取れず、外国...

  • 「ノロ鍋始末記」の教訓

    「ノロ鍋始末記」は2010年の夏に書いた。09年の秋に仕事をやめてからの初めての作品だった。 諸事情から発表は遅くなって、「三郎のふしぎな日々」「盗難」「アトム論考」のあと、二回に分けて発表した。 各方面から感想をもらい、非常に痛い教訓を得た。「現場の描写がまったく分からない。読みづらい。読む気を失う」 ぼくも読み直してみて、そのとおりだと思った。 現場描写を離れたあとの、人物の描き分け、人間関係、スト...

  • フィリピンと日本

     きょうは朝日新聞から馬鹿げた記事を引く。 柴田直治という記者がたぶんほんの思い付きで以下のようなことを書いている。 日本とフィリピンは敗者と勝者という違いはあるが、第二次大戦後どちらも焦土から出発した。にもかかわらず、日本の経済は発展し、フィリピンは貧しいままである。その理由のひとつはフィリピン人が英語が得意で、出稼ぎに頼ってきたからだ、というのである。 記者の言いたいことは英語力が国の発展を保...

  • 囲碁棋士

     スポーツ選手や歌手の才能にも驚くが、最近いまさらながら驚いているのは、囲碁棋士たちの能力だ。ゲーム半ばで最後の半目まで計算してしまう。あのだだっ広い碁盤をどうやってそんな計算ができるのだろう。ぼくは数学の能力がほぼゼロなので、あきれてしまう。 いま執筆と読書に集中しているので、パソコン相手の下手な碁は打たなくなったが、新聞連載の棋譜だけは毎日打ち込む。打ち込んで解説を読むが、読んでもさっぱりわか...

  • 執筆経過

     第8章を書いている。160枚。ここまでで旧原稿より20枚増えている。残りの旧原稿が110枚あるが、ここから大幅な加筆が必要となり、ゼロから書くのとあまり変わらなくなる。こんなもんだ。どんな原稿でも最初は力が入るが、半分あたりから結論を急ぐようになる。くたびれてくるのだ。その結果、頭でっかち、尻切れトンボの原稿になる。半分から先はあらすじになってしまって、描写の欠損したものになる。起承転結などということは...

  • 右遠俊郎「無傷の論理」105枚 33歳

     これまた、内容といい、叙述の仕方といい、文章といい、すごいので、圧倒され引き込まれて読んだ。ただ、夢部分の二箇所と結末とタイトルに違和感があった。「無傷の人」と同じ題材、同じテーマを扱っている。短編集下巻の年譜に添えられた作者の言葉によると、「無傷の人」を発表したときに、タイトルを誤解された。それでテーマをより深めようとして書いたようである。 扱っている題材は、敗戦後大連にとり残されて帰国を待つ...

  • 東田一雄 実盛和子 千石ゆきえ 坪井宗康

     いま小説は160枚だが、微妙なところにさしかかっているので、再度休憩してエネルギーを蓄える。 古本屋通信が東田一雄と実盛和子について書いているので、ローカルな話題になるが、少し思い出を書く。 ぼくが「まがね」に参加したのは、81年の第8号からである。この頃、東田一雄はまだ「まがね」にいた。その独特な、少し陰気な雰囲気は記憶に刻みつけられているが、発言の記憶がない。彼の声の記憶がないのだ。あまり発言し...

  • 論点

    「まがね」の例会で要旨次のような発言が出た。「九条をただ“護る”とだけ言うのでは消極的だ。九条は日本にとってむしろ積極的な武器だ。東アジアの平和を構築する上で、安倍のいう軍事的抑止力よりも、九条こそが何よりも強力な武器となる」 ぼくは耳が聞こえにくいので、もし違っていたらごめんなさい。このような趣旨の発言としてぼくは受け取った。そしてこれは聞くべき言葉であると思った。 朝日新聞紙上にも似たような発言...

  • アンデルセン「雪の女王」

     40数年前、この本を初めて読んだとき、ほかに「氷の女王」「人魚姫」「マッチ売りの少女」などが一冊に入っていた。今回図書館から借りてきたら、この一作だけだ。たぶん、以前の本はもっと分厚く、挿絵もなく活字ももっと小さかったのだろう。 ところでアンデルセンをウィキペディアで引いても「氷の女王」はない。タイトルの記憶違いだろうか。登場したのは確かに氷の女王だったのだが。タイトル名がわからないので「氷の女王...

  • 中国とどう向き合うか

     中国の政治が内外ともにずいぶんと悪質なものになってきた。外に向かっては帝国主義をあらわにし、内に向かっては人権無視のファシズムだ。 ぼくは習近平がどちらの方向に行くのかと注視していた。新中国初めての二世権力者である。分厚い保守層の支持があるので、もし本人がその気なら、思い切った改革もできるのではないかと期待した。だが、いまのところ期待は裏切られた。むしろ胡錦濤時代にはなかったほど急進的に右傾化し...

  • 小林昭「人間を描く、ということ」(まがね例会用レジュメ)

    1、問題提起「小説は人間を描くものだ。なぜだろうか」 (小説の起源――18~19世紀のヨーロッパ) (註参照)     ‖ キリスト教道徳の崩壊     ↓ 自由の獲得     ↓ 「人はいかに生きるべきなのか」     ↓ 小説の誕生     ↓ 明治の日本も事情は同じである。(註)小林昭はそれ以前の「物語」と、それ以後の「小説」とを区別  している。テーマに沿って小説論を展開するための便宜であろう。  ...

  • 右遠俊郎「遠い春」「無傷の人」

    「遠い春」31才 敗戦間際の旅順高校新入生たちが自由を抑圧する学校がわに反抗する話。 青春のさわやかさを感じる。面白いのが、万葉集の教授が、「英米の自由と日本の自由とは違う」と説教するくだりだ。いまの中国の権力者たちの言いわけを連想してしまう。 いまさら珍しい小説ではないけれど、こういうものはもっと読まれるべきだろう。というのは戦前を経験していないわれわれ以後の世代は、それを何か別世界のこととしてし...

  • 右遠俊郎「告別の秋」「残った松笠」

    「告別の秋」80枚。「残った松笠」100枚。 諸山立が日ごろ日本の短編小説の外国にはない特異性ということを言っていたが、彼の誤解もあった。外国の小説はみな長いと彼は言ったが、そんなことはない。短編はいくらでもある。 それでも今回諸山氏の言葉の意味が分かった。上記二冊を読む中でなるほどこれが日本の短編か、と思わされた。 文章が濃密なのである。些細なことを実に丁寧に書く。それが的確なので読まされるし、その...

  • プラグマティズム

     古本屋さんがプラグマティズムについて書きかけていたので期待していたのだが、途中やめになってしまった。 日本型プラグマティズムは意外に左翼と相性がいいのだそうだ。ぼくは上田耕一郎も読んでいないので、日本型プラグマティズムがどういうものであるかも知らない。ぜひ続きが読みたい。 文学の徒はプラグマティズムを嫌って実存主義を好むのだそうだ。実存主義についてはそのとおりだが、プラグマティズムについてはそう...

  • 古本屋さん

     古本屋さんが去年の9月2日のぼくの記事をまた引用している。いつまでも覚えていていただいて光栄です。あの時のぼくの考えはいまも変わっていないので、引用に問題はありません。 古本屋さんには教えられることも多いが、理解できないことも相当多い。 9月2日の件のほかには、「慰安婦問題」「ブラック企業問題」がその代表です。この2テーマで古本屋さんに同意することはできない。むしろ共産党の立場を支持する。 ただ...

  • 執筆経過報告 3

     毎日百枚をはじめから読み直していると、なんだかとんでもないつまらないものを書いているような気がしてきた。実際そうなのかもしれないが、一番危ない時なのだ。最初はまあまあのものが書けたと思う。ところが繰り返し読むうちにだんだん駄作に思えてくる。そしてとうとういやになって投げ出してしまう。ところが何か月か何年かたって読み返してみると、そうでもないぞと思える。でもその時にはもうそれを書いた時のムードに自...

  • 「祈り」「つまらない話」

     少し前になるが、「祈り」と「つまらない話」にひとつずつ拍手があった。ぼくのブログはほとんど拍手のこないブログなので、ひとつでも来ると嬉しい。どうもありがとう。30年前の作品だが、どちらも、ぼくの一番気に入っている作品である。...

  • 執筆経過報告 2

     怠けないための自己暗示として執筆経過を公開する。(ともすれば怠けようとするのだ) 5章まで一応書き終えた。約百枚。3,4,5章はかなり書き直したが、まだ不満な個所も多い。とりわけ5章はかなり書き直さないと先へ進めない感じ。ここでまたしばらく足踏みすることになる。 すでに一か月が経過した。これから暑くなる。少し焦り始めた。...

  • お説教

    「お説教」という言葉がどこにあったのかが気になって、マルクスを何冊か当たってみたのだが、どうもマルクスのなかにはありそうにない。そこで、「フォイエルバッハ論」「反デューリング論」と見て、後者のなかにそれらしきものを見つけた。「反デューリング論」第二篇経済学第四章暴力論(終り)の最後のページに「(デューリング)氏の全叙述は……あらゆる自然的な、また社会的な諸法則がこの悪魔の力たる暴力によって不名誉にも...

  • 価値基準(高原氏のコメント251に)

    雑文 - コメント(10) - トラックバック(0) - 2014/06/02

     高原さんのコメント251を読ませていただいて少し悩んでいます。指示されている二つの文書(以前読んだものですが)の関係個所を読み直し、他の部分にも少し目をとおして、(なにぶん長文でもあり、難解でもあるので)これは簡単にはいかないという思いを再認識しております。 いまは小説執筆中で、時間がとれないので、現時点におけるぼくの認識だけを要約的に書くに留めます。議論は自由になさってください。すべて読ませてい...

  • 価値観もしくは人生論(植田さんのコメント250に)

     ぼくのマルクス読書は極めて限られているので、その中にマルクスが人間の価値観や人生論的なものに触れた個所を見出すことができません。ぼくの読んだ範囲では、彼の書いているのは、哲学、歴史学、経済学に対する方法の問題だけであったように思います。もちろん彼は労働者の悲惨な現状を書いています。しかしそれはなんら論理から出てきたものではありません。現実を見つめる人間の自然な感性の所産です。 感性的なものを論理...

  • 林真理子

     新聞の連載小説は永年読まなかったが(高校時代は読んでいた)、いまは二本のうち一本くらいは読む。 宮部みゆきはとびとびに読んでよく分からなかったが、読んだ限りでは、浦沢直樹の「モンスター」に似ていると思った。双子の兄妹がいて、兄は悪の権化、妹は善の権化、反発しつつも惹かれあう二人の過ちからモンスターが生まれる。元兄弟藩だった隣り合う二藩の抗争、拉致事件等をからませてこれは朝鮮問題が下敷きだなと思わ...

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